第13話 始まりと終わり。
僕は、七星賢者が1人の土の賢者ゲンゾウにいくつかの塔の場所を聞くと
しかし、塔に入り妹を助け出す事は——この国では重罪となる為に、もし仮に妹を無事に助け出す事が出来たとしても、その後、僕達は
「無事にルーシーを出すげ出す事が出来たとしても、その後は国から狙われ逃亡生活を余儀なくされる。
僕の事情で、ヤマトや他の人に迷惑をかけるわけにはいかない……」
まあ、僕が塔を突き止めた事で土の賢者ゲンゾウには迷惑をかけてしまうが……
あの日から覚悟を決めている僕は、妹を助ける為に塔に向かう。
そして、塔に辿り着いた僕を待っていたのは塔を守る為に配備された兵士。
僕は兵士に見つからない様に夜を待つと闇に乗じて静かに塔に侵入する。
闇属性の影を使い。塔の壁面に穴を開けて中に入ると、上と下に続く階段を見つけたので初めに僕は地下へと向かうと、そちらには兵士は配備されておらずに、すんなりと進む事が出来た。
そして、現れた地下室の扉を闇魔法で解除すると真っ暗な部屋へと入って行く……
すると、そこは使い捨てされた柱達が凍結されており。
それを見た僕は、全身の毛が逆立つ感覚を覚える。
僕は、恐る恐る……その中に妹が居ない事を願いながら1人1人確認する。
すると、その中に白髪の真っ白い肌の少女を見つける。
僕は、一瞬息が止まる。
……しかし、ちゃんと見ると妹では無い事が分かると深く息を吐き出す。
そして、凍結された死体を全て確認し終えると僕の瞳からは光が消えた。
そんな僕は、再度覚悟を決めると——ゆっくりと塔を登る。
途中で、見つけた兵士を音もなく静かに殺すと……ゆっくりと先に進んだ。
僕は、最上階の部屋に繋がる扉を見つけると中へと入って行く……
すると、そこでは十数人の兵士が柱と呼ばれる人間をムチで叩き魔力を抽出していた。
その光景は異様で、部屋の端には生きているのか死んでいるのか分からない人間達が転がっている。
そして、その中に妹であるルーシーを見つけた僕は、頭に血が登ると……
そこに居た兵士達を一瞬で皆殺しにした。
その瞬間から部屋には、鉄臭い匂いが立ち込める。
しかし、僕は数年越しに妹を柱と言う呪縛から助け出す事が出来た。
薄暗く……鉄臭い臭いが充満する部屋……
足元には悲惨な光景が広がるが、そんな中で僕は数年ぶりに妹の前に立った。
そんな僕の姿は妹の目には、どう映ったのだろう……。
僕の周りには、沢山の死体が転がり。
鋭い眼光は妹だけを見つめる。
暗闇部屋の中で、不気味に光る青い目……
全身血だらけで立つ僕……
しかし、妹は僕の心配をよそに血だらけの僕に抱き付くと——ありがとう、ありがとう。ずっと、お兄ちゃんが助けに来るのを待っていた。と、そう言って泣きじゃくる。
だから僕は、そんな妹を強く抱きしめると出来る限り優しく声をかけた。
「大丈夫……
お前の事は、世界を敵に回しても僕が命に変えても守るから……」
僕は、そう言って微笑んだ。
*
*
*
その後は、塔で生き残った人柱達を助けるとシャドウドール(狼)を作り出すと——全ての者を家まで送り届けさせた。
そして、僕とルーシーはローブで姿を隠すとスライムや色んな街や村を転々と移動して暮らす事になった。
今だに僕達を追う追手の手も止むことが無かった為に、隠れながら街を移動しながら暮らす旅は辛い事もあったが、僕は大事な妹とまた一緒にいられる事の方が嬉しかった。
そして、いずれ追手に捕まるその日が来たら僕は、僕から妹を奪う。その者達の事を躊躇なく排除するだろう……。
しかし、出来るだけ人を殺したくない僕は——必ず追手から逃げ切り。
安全な場所で、また家族で一緒に暮らす事を夢見るのであった。
いつかそんな日が来る事を願って……
_________________________________________
あとがき
孤独なカラス。(短編)
この話は、一旦ここで完結とさせて頂きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(_ _)m
初めにラストのこの話を書いてから書き始めたので、一応ここがラストです。
しかし、途中で長編になる話も思いついたのですが……
次の作品を思いついてしまったので、そちらを書いてみようと思っています。
次の話は料理人の話です。(多分?)
12月までには、書き上げれると思いますので良かったら次もまた読んで頂ければ嬉しいです(´∀`)
何度も言ってしまいますが、私の作品をいつも読んで頂く方々……ラストまで、読んでくださった方々——。
本当に、ありがとうございましたm(_ _)m
孤独なカラス 国語力 漫点 @kokugo0
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