第3話:神力を取り出すためには……

 サーナの兄ブレールを殺して神剣アザムを手に入れた俺は、城へ戻ってきた。


「そ、それは神剣アザム!? オルワンズは、どうなったの!?」


「滅ぼした。跡形もない」


「そ、そんな……」


 サーナは絶望した表情でかくりと俯いてしまった。


「まずはこいつを掌握しなければ。アロガンツ」


 片手間ではない。全力で、神剣アザムを支配しにかかった。


 柄を握る俺の手に濃密な闇のエネルギーが集まり、神剣アザムを侵食しようとする。


 それに対抗するように、剣は眩い光を放ち始めた。


「ふ、ふふふ。段々と神力に闇の力が混ざり始めたぞ」


 俺の手を焼く神力の熱も、下がってきた。


「ふぅ、ふぅ。よし。完全に掌握したとは言えないが、取り敢えず使えるだろう」


 俺は神剣アザムの切っ先を、サーナの胸へ浅く突き刺した。


「く……っ」


「殺しはしないから安心しろ」


 俺はギアーの力を神剣越しに用いて、サーナの中から神力を吸い出そうとする。


「できない……」


「や、やはり悪魔には扱えない力なのよ」


「いや、違う。神力はあまりにも長い時間使われなかったため、変質して、固まると同時に王族の血に定着してしまっているんだ」


 分かりやすく言うと、液体状だったものが凝固し固体化している。


「どうにか、できるというの?」


「溶かしてやればいい。刺激を加え、揺さぶるようにしてな」


 俺はサーナの纏う衣服を切り裂き、玉の肌を露出させた。


「きゃあっ! な、何を……!?」


「つまり、神力に干渉を加えながら、お前の肉体と精神に激しい刺激を与えるんだ」


 俺は拘束したまま、サーナを抱き上げてベッドへ連れて行く。


 細い肢体、豊かな胸と尻。鍛えているため、うっすらと腹筋の線が見える。


 俺はベッドへ腰掛け、足の上へ後ろ向きにサーナを跨らせた。


 先程までここで俺と交わっていたテストラは、虚ろな瞳をして壁際で蹲っている。


「私も、彼女のように乱暴するのですか」


「いいや、お前には優しくしてやる。ああやって心を閉じられては上手く効果が出ないからな」


 俺は背後からサーナの胸部へ触れた。テストラよりは小さいが、十分なボリュームのある双丘に。


「ルクスリア」


 それは、悪魔の力の1つ。


 少し異質で、女を手籠めにするための能力だ。


 女に対するデバフ系の能力と自身へのバフ系の能力とがあるが、神力への影響が怖いため自身の強化のみを使っておく。


「お前にいくら触れられようと、私が感じることなんてない……!」


「気を楽にしろ。しっかり気持ちよくしてやる」


 焦ることはない。


 俺は時間をかけてサーナの全身を愛撫していく。


 次第に彼女の体が熱くなり、肌が汗ばんで、息が荒くなっていった。


「随分体温が上がっているようだ」


「これは、怒りに体が震えているからよ」


「そうか」


 そっとクロッチへ指を這わせる。


 湿ったものを感じるのと同時に、ピクリとサーナの体が震えた。


「俺に身を委ねるんだ。テストラのようにはしない」


「お前に気を許すこと自体が、敗北なのよ!」


「そうか。優しく溶かしてやるつもりだったが、一度乱暴に快楽を植え付けてやるとするか」


 俺はサーナをベッドへ押し倒し、足を掴んで無理矢理に足を開かせた。


 わずかに水気を帯びたそこが、豪快に露出される。


「何をしても、私が悦ぶことはないわ」


「それを悦ばせるから楽しいんだ」


 初物のそこへ、俺の愚直をめり込ませた。


 熱く窮屈な壁が抵抗して押し出そうとするのを感じながら、無理矢理に押し広げ、奥へ侵入していく。


「ぐうううっ……!」


「いい具合だぞ。神力を完全に取り出した後も、続けて可愛がってやろう」


「えら、そうに……」


「偉いのさ。強いからな。お前は俺より弱いから、奴隷に甘んじるしかない」


 ルクスリアを使っている俺には、サーナがどうすれば気持ちよくなるのか分かる。


「はっ、あっ、くぅ……っ」


 戦闘の経験豊富なサーナはすぐに痛みに慣れてしまう。


 弱点を攻めてやれば、段々と可愛らしく鳴き始めた。


「もっといい声を聞かせてみろ。早く終わるかもしれないぞ」


「誰が、お前などに媚びるか……!」


「そうだ。そうして心を正常に保て。そうしてこそより激しく神力が揺さぶられる」


 剛直で蜜穴を繰り返し穿ちながら、胸の先端と股間の小さな突起を指でいじり、残った乳首を舌で転がす。


「ひゃっ、あっ、あっあぁんっ……!」


 性感帯をまとめて刺激してやったことで、サーナに余裕がなくなり、高い喘ぎ声が連続して零れるようになる。


 そして、


「あっあっ、あああああ~ッ!!」


 背を仰け反らせ、叫びながら、サーナは深い絶頂に至った。


 股間を突き出すようにしていやらしく尻を持ち上げ、ガクガクガクと激しく痙攣する。


 プシャッと尿道から絶頂の証が噴き出して、俺の下腹部を濡らした。


「可愛いぞ、サーナ」


 女の乱れる姿は、なんとも獣欲を昂らせる。


 俺は射精しないまま、サーナの秘部から陰茎を抜いた。


 ルクスリアの能力の中には、俺の精液を媒介として女の体をいやらしく改造してしまうというものがある。


 もちろん、発動は任意で操作可能なのだが、中に注ぐことで万が一神力に悪影響があってはいけない。


「テストラ、来い」


「あうっ、くそ……」


 俺の命令を聞いて、テストラの体が俺の下へやってくる。


「口で奉仕しろ」


「くそ、くそっ……!」


 テストラは心底悔しそうにしながら、サーナの液体に濡れた俺のものを頬張り、口内に収めきれない部分をその繊手で擦って、まさに奴隷のようにご主人様への奉仕を始めた。


「んむっ、ふうっ、ふむぅっ……」


「舌で亀頭を舐め回せ。もっとのどの深くまで咥えこむんだ」


 俺の指示は命令となって、強制的にテストラの技術を高める。


 熱く柔らかく、ざらざらとしていて、それでいて膣の襞よりも自在に動き回るテストラの舌が、敏感な亀頭回りを丹念にねぶる。


 俺はこみあげてくるものに逆らわず、テストラの喉奥へ容赦なく射精した。


「んぐっ、むぶぐうぅ~ッ!」


 口内から喉にかけて俺の白濁液に蹂躙され、テストラが顔を顰めて呻き声を上げる。


「吐き出すな」


 そう言い含めてから、愚息を抜く。


 テストラは顔を青くしながらも、意に反して口を手で塞ぎ、粘つく子種汁を懸命に飲み込んだ。


「いい子だ。そうして従順にしていれば、ずっと可愛がってやる」


「ならば一生反抗し続けてやろう……!」


「それもいい。いつ、自分から俺のもので愛してほしいとねだってくるか、楽しみだな」


 テストラの頭を一撫でしてやり、俺は休んでいたサーナの方へ向き直る。


「待たせたな」


「そのまま、どこかへいってしまえばいいのに……」


「お前のようないい女を手放すことはないから安心しろ」


 俺はサーナの体をひっくり返してうつ伏せにさせると、まるで俺に恥部を差し出すような形で尻を突き出させる。


 俺のブツの形に広がった前の穴と、幼く窄んだピンク色の排泄穴が眼前に晒された。


「入れてほしい方の穴を自ら広げろ。選ばなければ、どちらの穴も閉じなくしてやる」


「そっ、そんなこと……!?」


「へえ、そうか。どちらの穴も存分に愛でてほしいというわけだな。可愛いやつめ」


「ちがっ……この、クズめ……! 本当に、もう以前のカイとはまるで別人のようね」


 サーナは俺の人格に罵声を浴びせながら、渋々、ゆっくりと、ついさっきまで犯されていた方の入り口を広げてみせた。


「ここをどうしてほしいんだ?」


「貴方の大きいそれで……気持ちよくしてください……ッ!」


「ふははは。サーナ、今のお前は勇者だった俺と旅していた頃より、何倍も可愛らしいぞ」


 俺は良い気分に浸りながら、再びサーナのヴァギナへ挿入した。




 そうして、数時間が経った頃。


「あ……はぁっ……あぁ……」


 俺の手で幾度も絶頂へ導かれてしまったサーナは、身も心も疲れ果てて、ベッドの上で突っ伏していた。


 その隣では、俺の精液を受け止めるためだけに使われたテストラが、全身を濁った白で汚して、同じように倒れていた。


 そして俺はと言えば、新たな発見を得ていた。


「ほとんどほぐせなかったか……」


 硬質化した神力は、サーナを両手の指では数えきれないほど達させても、全体の数パーセントほどしか得られなかった。


 いや、むしろよかったのかもしれない。


 ギアーで取り込んだ神力は、内側から俺の身を焼こうと荒れ狂っている。


 少しずつ掌握し、支配下に置いていくしかない。


 それに、神力の溶かし方についても、もっと効率のいい方法があるのかもしれないが、量的にも、俺の嗜好的にも、今のままがいいだろう。


 さあ、次はどうしようか。


 このままサーナを犯し、彼女の神力を根こそぎ奪い取ってしまうか。


 それとも、先んじて各国の姫たちを攫ってきてしまおうか。

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