第7話 強くなるぞ

「おーい、みそだれさーん、起きてー」

「…もうそんな時間?」

「みそだれさんが最後だよ」

「もう少し寝ても?」


この世界に来てから溜まってた疲労が多分全部きてる。緊張の糸全部切られた。


「じゃあ、ご飯ができたらまた呼びに来るよ」

「ありがとう…」



//

あれ…寝たはずじゃ…景色もなんだかキラキラと…


「初めましてみそだれさん」

「女神さん…?」

「そうです、この世界の女神をしていますペルセポネーと申します」

「は、初めまして、どうしましたか?」

「まずは、モヤモヤマヨーツ帝国と戦うことを決めていただきありがとうございます。それと、リヒロンらのことについてはあの本の230ページから数ページ分書かれていますのでお読みくださいとお伝えに来ました」

「私としても滅亡は嫌なので。本の方は後でガイさんと一緒に読んでみます」

「リヒロンを、モヤモヤマヨーツ帝国をどうかお倒しください。それでは、失礼します」


だんだん視界が暗くなり、そのまま意識を失った。



//

「…さーん、みそだれさーん」

「もうですか?まだ眠い…」

「みんな待ってるから早く起きてー」

「はーい」


みそだれは目を擦りながらふらふらと村の広場へと向かった。


「お、みそだれさんようやく起きたか」

「まだまだ寝たいです」

「寝てていいぞと言いたいところだが、ご飯を食べてから今日も手伝ってくれ。そのあと特訓をしよう」

「本当ですか!ありがとうございます」


//

「ガイさん早く木を切りに行きましょう!」

「みそだれさん急に元気になったね」

「村長さんが特訓してくれると言ってくれたので!」

「それはよかった。ここのご飯はどうだった?」

「すごく心に沁みる味でした。マヨネーズ?がとても美味しかったです」

「ここらで取れる卵はとても美味しいんだよ」


この世界の料理をたくさん食べるのも目標にしようかな。


「よし、行こうかみそだれさん」



//

「昨日と比べ物にならないくらい体が軽いんだけど、ガイさん何かわかる?」

「あー、生まれてから一定期間は成長しやすいっていうやつかな?」

「そんなスタートダッシュキャンペーンみたいなのあるの?」

「そういう説があるらしいよ。みそだれさんはこの世界に来てすぐだから適応されてるのかも」

「本当に適応されていたら嬉しいな。一層やる気が出てきた。よし、ガイさんペースを上げていこう」

「頑張ろうか」


昨日の2倍以上の成果は出せたかな。明日も同じように体が動きやすくなってたらいいな。



//

「では、村長さん特訓お願いします」

「おう!厳しくするが根を上げるなよ」


モヤモヤマヨーツ帝国に負けないように強くなってやる。

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