第4話 結成!つけだレンジャー!
体が動かない…空が見える。そうか、斬られたのか…すみませんリヒロン様。あなた様の素晴らしい行為を最後まで見届けることができないようです。
「すごい、技名をつけるだけでこんなにも強くなれるのか。あっ、そういえばガイさんは!」
「みそだれさんのおかげでなんとか助かったよ。ありがとう」
「私こそガイさんが教えてくれた技名をつけるということをすることで勝てたので」
「そういえば、みそだれさんは違う世界から来たと言っていましたよね?」
「はい、そうです。なので、この世界のことはよく知らないんですよ」
「そうか、それならば村のみんなの安全を確認してからこの世界のことについて簡単に教えよましょうか」
「ありがとうございます。村の人たちはどこに?」
「村のみんなは森にある洞窟に避難してもらっているよ」
「ガイさんはこの辺りの地理に詳しいのですか?」
「俺もこの村、クラディオンの住人だからね」
「そうだったのですね…洞窟の方へ案内お願いします」
2人は村を離れて洞窟へと向かった。
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洞窟に着くと、いかにも村長という感じが出ている男がこちらへ来た。
「ガイ!無事だったか!心配したんだぞ!」
「もちろんだよ父さん。危なかったけどね」
「あいつ、あいつは倒せたのか?村の状態はどうだ?」
「お父さんそんなに焦らないで、あいつは倒せたよ。そこにいるみそだれさんのおかげでね。村は…燃えちゃったよ」
「そうか…。みそだれさんありがとな」
「こちらこそガイさんには助けられましたから」
声だけじゃ普通に聞こえるが、実際は鼻水と涙を流している。変な音が聞こえないのはガイさんが姿を隠せると言っていたしそれと同じ要領なのかな。
「よし!みんな!村の状態は良く無いらしいが、危険は去った!戻るぞ」
洞窟の奥の方にいた他の住人たちにガイさんのお父さんは言葉をかけた。
村長としての役割に切り替えたのか、先ほどまでとは人が変わったように頼もしいな。
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「みんな燃えてしまったな」
「そうですね、でもここからまた頑張りましょう村長」
「あぁ。みんな力を貸してくれ」
「もちろんですよ」
村長や村の住人たちはもっと落ち込むかと思っていたが、大丈夫そうだ。
「みそだれさん」
「はい、なんでしょう」
「みそだれさんはモヤモヤマヨーツ帝国と戦いますか?この世界の人ではないので戦う理由もあまり無いと思うので」
「そうですね、この世界の人ではありませんが、私が元の世界に戻れるまで10年かかるらしく、それまでに世界が滅亡しても困るので私は戦おうと思います」
「それなら、俺と一緒に行動しませんか?」
「私からもお願いしたいです。分からないことが多すぎますから」
「一緒に行動するにあたってチーム名を決めませんか?敵に名乗るのカッコ良さそうですし」
「確かにいいかもしれませんねチーム名。何か案はありますか?」
「うーん、そうですね…。そういえばみそだれさんって本名ですか?こちらの世界では聞かないタイプの名前なので」
「本名ではありませんね、本名は味噌田蓮二と言います。名前の中に元の世界にあったものが入っているので友達などからそう呼ばれていたんですよ」
「みそだれさんの世界にはそんなものがあるのですね。みそだれとはどのようなものなんですか?」
「みそだれはいろんな料理につけるタレですね」
「あ!みそだれさん!つけだレンジャーとかどうですか!!もちろんみそだれさんがリーダで」
「いいですね、私の世界にも⚪︎⚪︎レンジャーという名前のヒーローがいて、憧れていたんですよ。リーダーを全うできるか分かりませんができるだけリーダーらしく頑張ります」
「では、ガイさん敬語はやめにしませんか?同じチームの一員となったことですし」
「そうですね。じゃあ、改めてよろしく!みそだれさん」
「こちらこそよろしく!ガイさん」
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