第4話 2回目のBSS
閲覧注意。きっついNTRエロ小説のヒロインが元です。
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詩織を待つことなく、スタスタと歩いていく。
もし詩織の両親に見られたとしても、大丈夫なように・・・間違っても、コイツと仲直りしたと思われたくなかった。
昔みたいに仲良く家に入るなんて無理だろ。
とりあえず早く終わらせたい。さっさと早く終わらせて…もう彼女のトコロに帰りたかった。
家の前に着いて呼び鈴を鳴らす。
ピンポーンという音が家の中から聞こえて…
『はい、琴吹ですが…』
「どうもご無沙汰してます。玉木です。」
インターホン越しに頭を下げた。
別に俺が来たくて来たワケじゃないのにな…
『っ!?和希君っ、今すぐ開けるから!!』
ガチャっと通話が切れると同時にバタバタと走ってくる音が聞こえてきて、ガチャリと玄関のドアが開き、すぐさま詩織の母親の出てきた。
「和希君、久しぶりね…元気にしてたの…?」
「どうも。ええ…まぁ。」
久しぶりに見た詩織の母親は、随分と老け込んだように見えて、
開けたドアの隙間から見える家の中は、妙に暗い雰囲気で、なんとなく背筋に薄ら寒いモノを感じた。
「ねっ、とりあえず上がってちょうだい。ほらっ、詩織も和希君にお願いしてっ。」
「・・・カズ君…上がって?」
すぐ後ろから、詩織の声が聞こえて身体がビクッとした。
いや…もう今すぐに帰りたい。つーか本当に逃げ出したい。
「あっ…いや…俺…帰らなきゃいけないので…」
「そうなの?でもまだ桜さん達、帰って来ていないんでしょう。桜さん達が帰って来るまで、ウチで待ってればいいじゃない。ねぇ、あなた?」
「ああ。久しぶりだね、和希君…」
詩織の父親が、リビングから廊下に出てきた。
なんかヤツれてないか…無精髭は生えてるし…
なんかもう…ホラー映画か何かか、コレ?
俺の背後には詩織が幽霊みたいに突っ立ってるし…
「ほらっ。和希君、上がってちょうだいっ。」
「ッ!?」
そんなことを考えていたら、詩織の母親に手首を掴まれて…ぐっと家の玄関の中へと引き込まれた。
詩織の母親って、こんな強引な人だったっけ?
そして、詩織もスッと中に入って来て…ガチャっと玄関のドアが閉まった。
頭の中でどうやってここから退散しようか、必死に考えるけれど、詩織の両親は俺が答えを出すまでなんて、そんな時間を与えてはくれなかった。
「和希君がウチに来るのなんて、もう何年振りかしらねー。ふふっ、懐かしいわー。」
詩織の家の懐かしい匂い。
詩織の母親がスリッパを出しながら笑うのを見て、昔を思い出してまう。
詩織とお互いの家を行き来して、無邪気に遊んでいた頃。それから…少しだけお互いを異性として意識し始めて、けれど幼馴染としての関係が心地よくて、あえてそれに気付かないフリをして…
今なら分かる。あの当時の俺は自分達が大人に変わっていくことから目を背けて…幻想に浸っていただけだって。
だから、まぁ…そんな幻想を粉々に打ち砕いてくれた詩織には…感謝するべきなのか・・・
ハハっ・・・
心の中で自嘲して、もう過ぎたことだと思い直して、詩織のことはもう俺には関係ないことだと自分に言い聞かせて、
なんか段々考えるのが面倒くさくなってしまって、俺はとりあえず流され…家に上がってしまうコトにした。
適当にお茶して、昔話に相槌打って、
もうあの頃は、二度と戻らないってコトをお互いに再確認すればいいんだろ。
逆にちょうどいいじゃないか。
「そうですね。じゃあ、お邪魔します。」
そう言って、俺は靴を脱いだ。それからリビングに案内され、
「ほらっ、座って。今、お茶淹れてくるわね。」
おばさんから、ソファに座るように促されたけれど…
「コッチの方でも良いですか?」
俺はダイニングテーブルの方に視線を向けて、そう尋ねた。ソファは距離感が近過ぎるだろ。
もう俺達はそんな関係じゃないんだ。
「あっ、うん…そうよね。ごめんなさいね、和希君。あははっ、ついつい昔の調子でね。」
そう少し悲しそうに笑うおばさんを見て、胸がズキンと痛む。おばさんも同じなのだろう。
再確認するってコトはそういうコトだ。
あと10年もして、俺も詩織も幸せになれば…
痛みもなく、ただ昔を懐かしむだけで済んだのだろうな。
「よく詩織さんと一緒にソファに座って、遊んでましたからね。懐かしいです。」
自分の口から出る言葉が自分の胸にズキズキと突き刺さる。そしておばさんの顔も歪む。
ふと…横で聞いてる詩織はどんな顔してるんだろ。そう思った。きっとまた暗い顔して、俯いて、申し訳なさそうな顔をしているんだろうけど・・・
そう考えながら、目を遣ると・・・
詩織の顔は表情を失っていて…その目から涙が溢れ出していた。
「やっぱり…俺、帰ります。ごめんなさい。」
俺はそれだけを口にして頭を下げた。
「えっ、和希君?あっ…詩織っ?」
おばさんが慌てた顔をして、詩織の名前を呼んだ。
ドクッ…ドクッ…ドクッ…
心臓の鼓動がうるさい。
ものすごくイヤな予感がする・・・
もう関係ない…もう関係ない…もう関係ない…
確認作業?馬鹿か、俺は…
何も言わずに背中を向けて、玄関に向かって歩き出そうとして…
詩織の横を通り過ぎて・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーーぎゅ。
Tシャツの裾を掴まれた。
いや…掴んだは正確じゃない。
これは''触れた''だ。
俺があと半歩…前に進めば・・・手は離れる。
触るな…掴むな…
縋るな・・・
俺のTシャツは蜘蛛の糸じゃない
俺は御釈迦様じゃない…
普通の人間だぞ・・・
「お願い…カズ君…お話…聞いて…くれる…」
「ーーーーーーーーーー分かった…」
自分の弱さに反吐が出る。
それから2人で詩織の部屋に行った。
何年か振りに入る詩織の部屋。
ほとんど何も変わっていない。壁紙の色も、勉強机も、棚に飾ってあるぬいぐるみも・・・
小学校の入学式…俺と詩織が並んで写っている写真が入った子供っぽい写真立てもそのままだった。
そして…そのままベッドボードに視線を移して
ひゅっ・・・って
一瞬息が止まった。
可愛いらしいぬいぐるみと一緒に…無造作に置かれたコンドームの大箱。
コイツ…やっぱり頭おかしいだろ…
せめて…見えないトコロに片付けておけよ…
んなもん見たくないんだよ…吐きそ。
「あっ…ちっ…違うの・・・」
俺の視線の先に気付いた詩織がタタッっと小走りして、それを掴んで背中に隠した。
それを見て…失笑出来ない自分が惨めだった。
「気にすんなよ。別に普通だろ、彼氏がいるんだからさ。ただ…実家なんだから、せめて目のつかないトコロに閉まっとけよ…」
頭では分かっていても、事実を突き付けられるのはキツイ。もう吹っ切ったつもりでも…
幼馴染が自分より先に大人になっている現実は、俺の劣等感を逆撫でしてしまう。
だけど…それを表に出したら余計に惨めだから…必死に取り繕って、平気なフリして…
本当に自分がアホみたいに思える。
「・・・」
詩織は…またその大きな黒い瞳に涙を溜めて、ずっと黙ったままだった。
空気が重くて苦しい。まるで深海に居るみたいだ。頭の中にラブカが浮かんだ。
進化をやめて身体を畝らせながら真っ暗な深海を獲物を探して泳ぎ回るラブカ。
・・・帰ったら、
遥と水族館に行こう。うん。
きっと…俺の方がビクビクしていた。
怯えていた。
ただの失恋話なら聞いてやる。
それが幼馴染だった俺がコイツにしてやれる精一杯だ。そもそもコイツの方が俺より大人なんだから、俺が聞いてどうするのって感じだけどさ。
もしコイツが…甘えた台詞を吐かしたら…その時は、盛大にザマァを喰らわしてやる。
何がザマァなんだって話だけど。
BSSは俺の問題だ。詩織は関係ない。
その後のオマエの人生は、オマエの問題だ。自分で解決しろ。
過去の捨てた人間に縋るな。
詩織が何を話すのか…必死に想像して俺は備えた。何が飛び出してきても大丈夫な筈だった。
俺は…また今にも涙が溢れそうになっている詩織の瞳から目を逸らさない。
それは…意地だったと思う。
お互いに見つめ合って…
そして長い…長い…沈黙のあと、
バサッ…
突然のコトに頭が真っ白になった。
俺の目に飛び込んできたのは…
幼馴染の身体
白い清楚な下着は俺の詩織のイメージ通りで…
「カズ君に喜んで貰おうって思って・・・新しい下着買ってきたんだよ…
ーーーーーーーこういう方が好きでしょ…?」
そう言って悲しそうに笑った詩織の…
その白い肌は紫色のキスマークと誰かの歯型だらけになっていて…
下腹部には…白い下着からはみ出した趣味の悪い紋様の入れ墨が、顔を覗かせていた。
気持ち悪い・・・
吐き気が腹の底から競り上がってくる。
俺は…どんな顔をしていたのだろう
詩織は…媚びるような目つきに変わり、
「こっちも見る…?皆ね…コレ見ると喜んで揉んだり、引っ張ったりしてくれるんだよ。」
そう言ってブラジャーを外して、曝け出された胸。そこも歯型だらけで・・・
真っ赤に腫れ上がった歪なカタチの乳首には…
金色のリングピアスが…詩織の身体は誰かの所有物だと証明するようにぶら下がっていた…
皆って…誰だよ・・・
「あ゛っ・・・お゛っっ…」
度数の高い酒を一気飲みしたような…
頭の中が…気持ちの悪い酩酊感に支配され…
現実感が無くなってきて…
「ほら…コッチも…見せてあげるね…」
そう口にした詩織は下着に手をかけて…ゆっくりと下げていき…
徐々に露わになっていく詩織の下腹部。
大きく彫られた…ハートマークを悪趣味に飾り立てた入れ墨が完全に顔を出して、
その下にあるべき筈の毛は綺麗に剃り上げられ、詩織のイメージからは想像も出来ないくらいに卑猥な造形の女性器が露出していた。
そして本来閉じているべきはずのその女性器は、ぱっくりと口を開いていて…
その両側の黒く濁った色の唇には金色のピアスが…乳首と同じように悪趣味に飾り付けられていた。
「ゔっぁ゛っ…」
「ほら。コレねっ、み〜んな…気持ち良いって使ってくれるんだよ…?」
詩織の顔が怖くて見れない…
詩織の声が…
俺の脳をじんわりと溶かすように…
ゾワゾワっと這い摺り回って、
「ねっ…ちゃんと見て?カズ君にも…使って欲しいな。ねっ…使って?」
その言葉に誘われるように顔を上げると
自分のアソコを両手で広げながら、
泣いているような…
笑っているような…
誘っているような…
惚けているような…
ありとあらゆる感情をごちゃ混ぜにして…
最後は…濁った蕩けた目をして・・・
詩織が俺に懇願してきた。
自分を使って欲しいと・・・
なんだか甘い…だけど腐ったような…そんな匂いが部屋中に漂い始めている気がした。
昔…図鑑で見たラフレシアを想像させる…
アレは数日間で枯れてしまうんだっけか…
「私ね…なんて呼ばれてるか、知ってる…?公衆便所って呼ばれてるんだよ…」
やめろ…やめろ…やめろ…もうやめてくれ…
俺の…思い出まで壊すな…
お互いに幸せになって…笑って話せる時が来るなんて…
「だからね…カズ君は…何も気にしないで、使っていいんだよ?カズ君は特別だから…生で大丈夫だよ?それとも・・・やっぱりこんな汚い女とは…エッチ出来ない゛…かな…?」
ハァー…ハァー…ハァー…
口の中がいつの間にか…カラッカラに乾き切っていて…
ドクッドクッドクッドクッっと心臓の鼓動が…かつてない程に早鐘を打っている。
「ゔお゛ぇ…」
詩織の問いかけへの返事の代わりのように…
とうとう腹の底から競り上がってくる吐き気に我慢出来ず、えずいてしまった。
それを見た詩織は、
どんな顔をしていたのだろう。
「・・・私ね…今日…カズ君に抱いて欲しくて…頑張ったんだよ。今日は誰からの電話も出なかったの。誰にも使われてないんだよ?
朝からシャワー浴びて…お化粧して…カズ君の為だけの下着に着替えて…ほら見てよっ!」
洋服入れの引出しが引き出され、そのまま…
バーンっと大きな音と共に床に叩きつけられ…
床に散らばる色とりどりの布地。
赤…黒…紫…ピンク…どれも俺の記憶にある詩織のイメージとはかけ離れていて…
生地はどれも薄くて…中には隠すべき部分にスリットが入ったモノまであった。
「私…もう…こんな下着しか持ってないんだよっ!いつでも、どこでもやれるようにって!
履かせてすら…もらえない日だってっ・・・!
ーーーーーーーーーーーもう…死にたい゛っ」
そう言ったあと…詩織は嗚咽を洩らし始めた。
詩織は…俺より先に大人になったんじゃなく…
ただ穴を開けられて…
誰かに壊されていた。
俺はどうしたら良いんだよ…
こんなんだったら…帰って来なければ良かった。
縁を一度切ったはずの幼馴染の…知りたくもない状況を聞かされて・・・
死にたいって…
「何でっ!何でっ、カズ君っ゛どっか行っちゃったの゛っ!近くに居てくれたら゛っ、こんなことに゛っ…ならなかったのにっ!!助けてって言えたのに゛っ!!
私のこと…ずっと避けてっ…ずっと…ずっと…後悔してだのに゛っ…!」
俺が…悪いのか・・・?
違うだろ…
詩織…お前が選んだ選択の結果だろ・・・
俺は…俺で頑張ったんだよ…
「ね゛ぇっ、カズ君゛っ!!一度でいいから゛っ、私をちゃんと抱いてよっ!そしたら゛っ…私…もう゛っ…死ぬから゛っ!最後に゛っ、いい思い出をちょうだいよ゛ぉ…」
これが最後だと泣き叫ぶ詩織は…
昔のまんまの詩織で…
詩織がゆっくりと俺の元に歩いてきて・・・
俺のカタカタと震えている両肩に手を置いて…
もう本当に…遅いんだよ…
許してくれよ…
顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃに歪ませて、裸で俺に縋ってくる詩織が…
「ね゛ぇ…助けて・・・」
地獄の餓鬼に見えて…
やめろ…やめろ…やめろ…やめてくれ…
俺は…
心の底から…そう願い…祈りながら、
中途半端な覚悟で垂らしてしまった糸を…
途中でプツリと切るコトが出来ずに…
「ーーーーーーーーーーーーーーあぁ…」
その糸ごと…地獄の底に引き摺り込まれた。
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