もしあなたが子供の頃にひっそりと書き綴った「黒歴史ノート」が、ある日突然世間に大公開されたら?
しかも、とんでもない中二病ポエム満載の内容で実写化されたら?
そう、この物語は、そんな悪夢をまさかの爆笑コメディへと昇華させてくれました。
主人公は、名門貴族マッカード家の令嬢にして、弱冠13歳で自らの商会を立ち上げたバリバリの才女、ゼラ。
金儲けに喜びを見出す彼女の人生を大きく狂わせたのは、幼い頃に書き散らした「痛すぎる」妄想が詰まった一冊のノート。
それがなんと「暗黒騎士」という中二病全開の鎧騎士として実体化し、世間を騒がせてしまうのです。
ゼラにとって、暗黒騎士の口から飛び出すポエムの一つ一つは、まさに精神をゴリゴリ削る凶器。
彼女が「全身が発火しそうですわ!」と悶絶するあまりの恥ずかしさに笑いが止まりません。
そんなゼラを支えるのは、冷静沈着ながらもツッコミの激しい執事のコクヨウ・カンパス。
彼の淡々とした皮肉と、対するゼラの反応のコントラストが、物語に絶妙なテンポを生み出します。
物語の舞台は貴族と庶民が暮らすファンタジー世界。
特に暗黒騎士が発祥したとされるジケイラの町では、住民たちが暗黒騎士のポエムを日常に取り入れ、その「痛さ」を娯楽とする、シュールな光景が広がります。
ゼラの恥ずかしい黒歴史はもはや彼女個人のものではなく、町全体を巻き込む一大エンターテイメントです。
この物語の魅力はコメディ面にとどまりません。
ゼラが自身の「黒歴史」と真正面から向き合い、それを受け入れることで、真の自己と社会貢献への道を見出していく。
その過程が、どこか温かい感動を与えてくれます。
町の住民たちがゼラの「恥」を通じて勇気や笑顔を思い出し、辛辣なツッコミとともに彼女を支える姿は、カオスな人々の絆の温かさを感じます。
あなたもひとつ、このジェットコースターコメディに乗っかってみませんか?
きっと、笑いすぎて腹筋が崩壊すること間違いなしですよ。
ゼラ・サラン・マッカードは十九歳にして〈ゼラ商会〉の代表。しかし暗黒騎士と名乗る何者かによって大きな損害を被っていた。
だが暗黒騎士〈ダークオーバードラゴンナイト〉とは、ゼラが幼い頃に「黒歴史ノート」に書いたものだった。
どこかに消えた黒歴史ノートを取り戻すべく、ゼラは執事のコクヨウとともに旅立つ!
読んでいるとこっちまで恥ずかしくなってくるのは、ゼラのセンス故か、己の黒歴史を思い出すせいか。
でも、ただ笑って悶えるだけじゃない! 様々な経験によって変わっていくゼラはとても素敵で、周りの人達も大きく変えていくことになる。
ついつい目を背けたくなるのが黒歴史というもの。でも、この物語を読むと、そんな思いがちょっと変わる、かもしれない。