大地と明美の関係
18歳の時に初めてそういう関係になってからもう5年も経っていた
同じ家にいるのだから関係も満の留守中に続いていた
大地が大学生の時には明美は妊娠しておそらく自分たちの子供だろうと判っていた
父だって散々、浮気をして母を泣かせた
俺のしたことは道徳的に良くないのは分かってる
だけどここに彼女がいるんだ
仕方ない
「明美はいい女だったなぁ」
あの日、父は珍しく大阪に出張していた
あの人と何日も二人きりになるなんてこと初めてだった
彼女は夜はシャワーを浴びてからワインを飲む
細く長く伸びた脚をソファに揃えて座る
こんな光景を間近で見る高校3年生は僕だけだろう
「大地君も飲む?」
明美は大地にワインをすすめた
二人ともほろ酔い気分で何となくそういう雰囲気になっていった
大地は満とは違って紅顔の美少年だ
恋に落ちるのには時間は必要なかった
大地が大学3年の時に女の子が生れた
戸籍では妹ということになる
成長するにつれて段々と大地に似てくる
可愛さも増してくると
愛情も人一倍、愛情もひとしおだった
後妻の生さぬ仲でも家族は一つにまとまり幸せな家族だった
その頃、大地の母方の祖母は大病をして小料理屋の店ができなくなり、母も介護と店の相談に満に相談にやってきた
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