第14話 第二段階

そこには、彁楽 節目からく ふしめ 朽夜 破尊くちや はそんがいた


〔私達は、主人の想極力クレエの具現化体だよ宜しく 他3人は初めての具現化体験らしいから時間かかってるけど許してねー〕

節目・破尊はほぼ同時に言った


「なるほど…具現化かつまりお前を殺したらお前らの『主人』は想極力クレエを使えなくなるんじゃないか!?」


宴酒は興奮したように言った


〔さーねーそれはそうだろう〕


〔主人初めての想極力クレエ具現化お疲れ様〜!〕

「おぉ、これが俺の…!」


そこにはブカブカなパーカーを着た女子高校生ぐらいの女性がいた


「…誰だお前は」

宴酒はさっきの興奮状態が嘘のように困惑していた


〔私は、このなまちゃんの想極力クレエBAWバウ』の具現化 『狸沢 栗鼠たぬきざわ りす』宜しく〕

「あー、栗鼠、あいつをここにいる奴らと一緒に倒してくれるか?」

〔もちろん!いいよ〜!〕


生物と栗鼠は結構仲良くしていた


〔嫉妬しないでよ〜くるくる〕

「その呼び方…結構いいじゃん」

〔でしょ〜〕

狂巳の想極力クレエ『未来選択』の擬人化『未計 ⻌みけい しんにょう


〔みんなかっけ〜名前だよなぁ〕

「そうっすね、でも貴方もかっこいいと思うっすよ」

音音おとね想極力クレエ音楽操作ミュージック・コントロール』の擬人化『鬼龍 慶一きりゅう けいいち


「急に人数増えたな…てめぇら」


〔そんなに余裕持てるのは今だけだよ〕

栗鼠が言った

禽獣草木きんじゅうそうもく

宴酒の周りには木が生えありとあらゆる動物が現れた


四面楚歌しめんそか

と⻌が言った

宴酒の周りを栗鼠が産み出した生物せいぶつが囲った


「逃げ場がないってことか…」

〔そのと〜り!〕

栗鼠と⻌が同時に行った


「まぁ、そんなの効かねぇけどよ」

宴酒が言った瞬間栗鼠が生み出した生物せいぶつは死んでいった


〔はぁ…?なんでみんなすぐに死んだの…?〕

栗鼠が恐れるように言った


「俺の斬棍キリアの能力だ」

〔お前の能力は『塵とした刃を操る』じゃないのか?〕


「違うね」

即答された

「言っただろ、これは第二段階って」

〔…能力はなんだ?〕

栗鼠が言った

「あー、まぁお前らにいっても俺には勝てないだろうから言ってやる『塵に触れた物を全て切り付ける能力』だ」

「なるほどな」


雲外蒼天うんがいそうてん

破尊が優しいそうに言い、宴酒を指差した

その瞬間宴酒に目掛け閃光が飛んでいった。宴酒の肺を貫いた

しかし宴酒は倒れたかった

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