概要
夏に響き渡る蝉の鳴き声を、俺は二度と純粋には聞けないんだろう。
床に横たわるかつての養父を見下ろして、俺はふらりと一歩後ずさった。
うるさいくらいに蝉の声が聞こえる。両手に生々しい感触が残っている。なのに何故か、何もかもが遠く感じて。
曖昧な思考のまま、助けを求めて電話を掛ける。耳に当てた通話口の先で、男は静かにこう言った。
『車回す。そこで待ってろ』
――――――――
ぷるたぶ様主催の自主企画『夏だ!死体埋めブロマンスで涼みたい!』に参加するために書き下ろした作品です。
双方向激重感情コンビの話です。
うるさいくらいに蝉の声が聞こえる。両手に生々しい感触が残っている。なのに何故か、何もかもが遠く感じて。
曖昧な思考のまま、助けを求めて電話を掛ける。耳に当てた通話口の先で、男は静かにこう言った。
『車回す。そこで待ってろ』
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ぷるたぶ様主催の自主企画『夏だ!死体埋めブロマンスで涼みたい!』に参加するために書き下ろした作品です。
双方向激重感情コンビの話です。
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