第7話 海里高校
「おはよう、
「……えっと、その……今日、こちらの学校に転校してきた
「はい、とってもよくできました。パチパチ」
それから、数日経て。
柔らかな陽光が優しく差し込む、校舎二階に在する二年生の教室――その壇上にて、何ともおどおどしつつ自己紹介をするあたし。……うん、我ながらなんてみっともない。まあ、そもそも根暗だしね、あたし。
……ところで、今更ながら転校って言うのかな? あたしの場合。そもそも、前の学校は辞めてるわけで……まあ、どっちでもいいんだけど。
さて、ここは
『…………あたしのことを、誰も知らない高校?』
一週間ほど前のこと。
朝食の席にて、茫然と呟くあたし。何やらあたしのことを誰も知らない高校があり、そこに通ってみないかとの提案で。……いや、侮ってもらっちゃあ困りますぜ親方。これでもあたい、ここらじゃそこそこ有名ですぜ? それこそ、縁もゆかりも無いはずのあんたがご存じなくらいにはねえ。……うん、急にどうした?
ともあれ、本題に戻ると……いや、もちろん誰もがあたしのことを知ってるなんて思い上がってはいない。いないけども……それでも、一高校の中で誰も知らないなんてことも流石にないかなぁと。
すると、あたしの疑問に答えるように滔々と説明を続ける
そして、ここからが本題と言えそうだけど――SNSにてあのことが広まったのは、
だけど、もしも本当に
だけど、そこに関しても問題ないとのこと。と言うのも、前述の通り当校の生徒は皆SNSにより何らかの被害を受け、もう
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