概要
夏の朝 影に沈んだ カブトムシ わが身重ねて 明日を憂うる
夏のよく晴れた朝、大学の校舎と校舎をつなぐ渡り廊下の道中に、カブトムシが倒れていた。
ひっくり返っていて、手足を動かし、もがき苦しむようにしてそのカブトムシは動かなくなった。
明日、自分もそうなるかもしれないと思って、鬱気分になった……という実体験から短歌を綴った。あのカブトムシは、最後の審判を受けることができただろうか……?と思いながら、私は大学の講義へ向かった。
自らの死生観、現代の社会不安の高まり、希望の見えない明日を表現した。特に強い影響を受けたのは、志賀直哉『城の崎にて』
ひっくり返っていて、手足を動かし、もがき苦しむようにしてそのカブトムシは動かなくなった。
明日、自分もそうなるかもしれないと思って、鬱気分になった……という実体験から短歌を綴った。あのカブトムシは、最後の審判を受けることができただろうか……?と思いながら、私は大学の講義へ向かった。
自らの死生観、現代の社会不安の高まり、希望の見えない明日を表現した。特に強い影響を受けたのは、志賀直哉『城の崎にて』