#4
老人は俺が来た道を戻る。
あの細い道を明かりもなくどんどん歩き進める。
途中で老人の足が止まる。
『こっちじゃな…』そう言うと右へと曲がった。
俺はこんな道あったか?いや、暗闇で見落としていただけかもしれない…と思っていたら、部屋が目に飛び込んて来た。
温かな暖炉が部屋を照らす。
そこにロッキングチェアが二脚置いてある。
「なぁ、爺さん、アンタこれ自分で作ったのか?椅子とかどうやって持ってきたんだい?」と気になる事を考える前に口をついて出る。
『これか?ワシが迷い込んだ時に偶然見つけた…そこに座りなされ…』と言われるがまま、椅子に座る事にした。
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