紡12

やっほー!先生!……ん?なにそれー?


『あらつむちゃん、こんにちは♪これ、英二が買ってきたんだって』


それってティーカップ?ピンクのやつと水色のやつ?


『そう、お花の柄の色違いだって。私たちが紅茶を飲む用にって』


うーん、ありがたいけど、あたしたちよりも自分のマグカップとかのほうが良かったんじゃないかな………


『たしかに、英二ったらいつもコーヒー飲むくせに、マグカップ持ってないから、ちょうどいい大きさのビーカーで飲んでるものね』


そうそう、まあ、あたしたちを優先してくれたのはうれしーけどね。


『英二は昔から自分のことは後回しなんだから』


いっつも難しい顔してるのに、なんだかんだ言ってみんなのこと考えてるんだね。


『そうよ。だから今度の仕事で海外に行くの、彼は反対してるの』


どうして?


『自分の目の届かないところに行かれると、いざというときに助けられないからじゃないかしら』


英二は来ないの?


『彼はこっちでやることがあるからね』


ふーん…………じゃあ先生、エイジに言っといてよ。先生はあたしが守るから安心していーよって。


『あら、ありがとう♪つむちゃん。英二に伝えとく』


ん。そういえば、結局どんなお仕事なの?


『ああそうね。言ってなかったわね。なんかね、英二の知り合いの”探偵協会”とかいうところの指導者みたいな感じのことをしてほしいんだって』


たんていきょうかい?なんかよくわかんないけど、指導者ってことは、先生が”先生”するんだね!


『ええ。特に危ないこともないだろうから安心してつむちゃんも連れていけるわ♪』


べ、別に危ないことがあってもあたしはだいじょぶだけどね!

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