第7話 七月二十六日 朔犯人特定
朔が犯人を特定したのは文化祭前日のだった。
まず、朔はメッセージをした時間学校にいない人物を特定することにした。
校則を破っていじる人もいないとは限らないが、いないと断言することにして調査をした。
なぜなら、学校でスマホをいじるのは校則違反だが、この学校には、スマホをいじったことを先生に証拠と一緒にチクれば成績を上げてもらえるとゆう迷信がある。そのためかこの学校でスマホを使っている人はかなり少ない。
(よくわからん噂だと思っていたが、ありがたいこともあるんだな)
もし、この学校でスマホを使っている人が沢山いたらこの調査はできなかった。
学校で使っている人はいないと断言することはかなり嬉しい誤算であった。
(あの時間に湊にメッセージが来るって事は犯人は学校を出てメッセージを送ったに違いない)
そこから朔は片っ端から部活を周り、メールを送った日に休んだ人を特定しようと調査を開始した。
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「意外と休んだ人はいないんだな」
すべての部活を周り、その日部活を休んだ人は、三人とわかった。
部活に入っておらず、早めに家に帰っている人の可能性もある。しかし
、無所属の人は朔を合わせ3人しかいない。その2人はメッセージが送られた時間に帰りの準備をしているところを沢山の人が見ておりアリバイがあった。
(四時に帰る人なんて全くいないから、目立つんだろうな)
そう考えつつ、犯人の可能性のある人物をまとめた。
一人目は、常にその日は塾で休んでおり可能性は低いと判断した。
二人目は、その日急に休みを入れて帰ったらしい。
三人目は、湊だ。
(そうなってくると、二人目がかなり怪しいな)
朔は、その人物の名前を書いてある手帳を閉じ、学校の玄関にあるきだした。
自転車のペダルを回し、車どうりの少ない道を走る。
緑色をした草たちを追い抜き、家についた。
カバンを置き、自分の部屋の椅子に腰を下ろす。
目を3秒閉じ上を向く。
(まだ、犯人であると確定はできない。だが、湊にメッセージを送った可能性は”あいつ”がかなり高い。湊もこの事件を調査している可能性がある。俺の命だけじゃなく湊の命も危険にさらされている。)
五秒また思考した。
(だが、ここで俺が解決しないと湊が危険だ。あいつに何言ってもこの事件の調査をやめないだろう。ここで俺がケリをつける)
目を開け、スマホに目を落とし、メールを送った。
九重>「”水森 磨人”なぜ湊にあんなメッセージを送ったんだ。」
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