第10話 閑話ある日の出来事

「きゃーーっ、守来て!!」


 ネットのラノベ良い所なのに、母さんがあの声の時は直ぐに行かないとヒステリーを起こす!


「守ぅ!! そのカエル捨てて!!」


 雨蛙が窓から入った様だ。


「カエルって悪さしないよ?」

「捨てなさい!!」


 普通なら、庭に逃がす所、ラノベ良い所での中断、守は窓から力一杯カエルを投げた。


 カエルは塀を飛び越え裏道にベチャっと落ち、通行中のバイクに引かれ即死だった。



『理不尽に殺されたカエルよ、能力を授け転生させてやる』

 偶然見ていた神は哀れんで、カエルに水の能力を授け異世界に転生させてやったが単なる気紛れだった。


『カエルに水の能力は良い思い付きだったが、考事出来るか? 能力使える様にカエルの知能上げてやれば良かったか?』







『蜘蛛の巣から蝶を救出? あの子供カエルを殺した子! 良いタイミング些細な善行10000ポイント、蜘蛛の餌を奪った裏ポイント丁度25000ポイントだ! メッセージ送るぞ』



『善行ポイント10000貯まりました、使いますか?』

「使います」


 如何に神でも、緊急以外本人の承諾が必要、旨い具合に考え無しの速答、転生させたあのカエルに憑依させれば、授けた水の能力自在に使う事で有ろうと、即守は異世界転移させられカエルに憑依させられた。


『考え無しのバカな人間、カエルに憑依し罪を償え! 蚊や蝿、ゴキブリを大量殺戮で貯まった裏ポイントでの転移、殺戮は巧みに出来るで有ろう、あの異世界には打って付けだ……残された両親に少し操作が必要か? 面倒だ! この人間存在しなかった事にする』


 そんな訳で守はカエルに憑依、カエルのちっぽけな脳では記憶に制限が掛かり日本の事殆ど忘れカエル君として生きて行く事に成った。

 しかし、裏ポイント転移とは言え普通より多い善行ポイントに相殺そうさいされ15000ポイントの裏転移、守君はカエルの身でも良い転生人生を送る事だろう。

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