第11話 盗賊の武器漁り

 10日連続薬草納品に、一撃で倒したウサギをレンが2回リムが3回納品し文句無しにFランクに昇格した。


「リム、レン、王都に来る途中、盗賊のアジトを全滅させて来た、持ち切れなかった武器に防具、これから回収に向かう!」

「イチ様! 盗賊のアジト全滅させたのですか? 凄い!!」

「イチ様は脚を再生して下さった! 凄い特技だけで無く、物凄く強かったのですね! 素晴らしいご主人様の仲間になれて今までの不幸が報われました!」


 リムにレン、二人とも王都隣接のキマグレット伯爵に冤罪掛けられ奴隷落ちさせられた、酷い過去を持っている。


 カエル君は二人の言う事分かるのに、何故か二人にカエル君の言葉は伝わらない。


 キマグレット伯爵の行為を聞き、カエル君が怒り。

⦅その貴族の肺に水入れてやる!!⦆って言ってた。


 王都で見掛けたら、コッソリやって遣るのも人々の為になるかも。



 Fランク昇級でお祝い、休みにするかと思ったが、イチ達は早速王都を離れた。


 一応、混沌の日、空、陸、海、獣、人、休息の日と7日に別れて居るが、休息日に休む人は居ない世界、僕も休みが無い不満は無い、イチと一緒に冒険するのは楽しいから。


 来る時は迂回したが、山越えしたらたった3日で盗賊砦に到着した。

 僕はイチの肩で楽チンだったけど、リムとレンは荒い息でかなりきつい行程だった様だ。



 盗賊砦は変わらず、崩れ掛けた状態で変わりは無いが、一歩踏み込むと異様な臭いに襲われた。

「臭っさ!!」

 全滅させた盗賊が腐敗して、酷い臭いが充満していた。

 以前読んだラノベ、死骸を放置して居るとアンデット、ゾンビに変わるって話だったが、普通に腐敗していた。


 長居すると病気になりそう、出来るだけ呼吸しないで手早く武器に防具を回収して、大急ぎ死骸だらけの砦を後にした。


「イチ? この後どうするの?」


「ここまで帰って来た、5日行って最果ての町でゼンさんに仲間を紹介する」


「あの綺麗な町の方が、王都より僕は好きだな」

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