第9話 リムとレンの装備

「店主どの、奴隷商を出ると、奴隷購入する裕福な若い女と襲撃を受けそう、リムとレンに武器防具、装着させたいので場を借りるぞ!」


「流石銀のタグ冒険者様! 確り危機管理されて居られる、ご自由に使って下さい!」


「リムにレン、希望の武器を言ってくれ」

「ご主人様に手を再生して頂きました! 得意な超剣が有ればお役に立ちます!」

「長剣で無く超剣? これくらいか?」


「ご主人様! それは拡張収納袋ですか? 凄い! ……もう少し大きい剣が良いです」

 最終的にリムが選んだ剣は、身長155㎝のリムを遥かに越える、刃渡り190㎝全長210㎝の超剣だった。


 超剣を、背に斜め掛けしたリムは異様な雰囲気を纏っている。

「リム強そうだな!! ……レンは武器何にする?」


 リムの為にいっぱい取り出した剣、身長160㎝のレンは二振りの片手剣を選んだ。


「私は、両手に片手剣、二刀流で素早い戦闘が得意です」

 身長165㎝の私に使えそうな革鎧を盗賊武器庫から持って来て良かった。

 リムにレンも、革鎧を装着させた。


 小柄な三人娘のパーティー侮られそうだな、ま、今更か、実力も無い奴に侮られ下働きを強いられる、私がソロを通して来た原因だ。



 最敬礼でオウツ店主に見送られ、奴隷商を出た。



「嫌な視線を感じる」

⦅うん大勢見てるね⦆


 小柄な少女三人でも完全武装している、迂闊に襲う者は居ない、値踏みするだけで居る大勢の視線を振り切り無事冒険者ギルドに帰って来た。


「二人の冒険者登録するよ」

「「はい、ご主人様!」」

「イチと呼んで」


「「はい、イチ様!」」

 様も不要だが、奴隷身分では主人を呼び捨てには出来んか?



 誰もが気軽に冒険者登録しない理由、登録する為に銀貨1枚必要なのだ、私も無登録で薬草採集頑張って銅貨を貯め銅貨100枚貯まった所で登録した。


 二人の登録しながら懐かしく思い出していた。


 Gランク木のタグを着けたリムとレンを連れ出し、薬草採集やウサギ狩りに出掛けた。


 リムにレン、メイン武器とは別に、スローイングナイフを希望された意味が分かった。


 どんな大都市でも近くに、煮炊きする為の薪用の森や山が有る。


 森に入り、薬草を探して居ると、レンがナイフを投げた。

 少し遅れて、リムもナイフを投げた。



 暫く行くと、投げナイフの意味が分かった。

「二人ともナイフ一本で凄い!!」

 二匹のウサギが眉間をナイフで貫かれ倒れていた。

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