第2話 チビガエル負けるな!
飲み込んだが、相手の頭を口に入れた状態、相手の小鳥は苦しさから暴れまわる。
果てしない死闘が続いた。
もう僕はダメかも、僕より倍も大きい相手を食べようとして、無謀だった! 閉じた口が開きそう抱き付いた手足が外れそう。
相手はまだ暴れてる(無力なカエル契約解除出来ないかな……)
手足の拘束は外れ、気力も尽きて口が開きかけた。
「チビガエル負けるなイッちゃんここに有り!!」
声と共に相手の小鳥を、短剣が貫いた。
僕が死闘してた鳥は、一瞬で倒された。
「餌になるはずのカエル君、根性の反撃見事だったぞ」
助けてくれた? 人間が僕に何か言ってたが、力の尽きた僕は意識がプツンと途切れた。
何か旨そうな匂いに目が覚めた。
「カエル君、目が覚めたか? 君が頑張った成果食べるか?」
目の前に焼き鳥が置かれ、良い匂いがしてる。
見上げると巨大な女性が僕を見てる。
「僕が苦戦した小鳥?」
「苦戦では無い! ほとんどカエル君が勝ってた」
僕の前の肉以外を、女がモシャモシャ食ってる。
舌を伸ばし肉を包み口に入れた。
「旨い!」
「肉を食べるの初めてか?」
「水飲んでただけで、初めての食べ物だよ」
「そうか、カエル君だから水で良いのか」
「いや、水しか無かったから、食べ物求め井戸の底から出て来た」
「食べ物は私が何とかする! カエル君は水のある場所は分かるか? 水筒が空で水を探してる」
あれ? 僕はカエルなのに人間と話が出来てる、これって転生得点だよね? カエルなんだから水くらい出せるぞ!
(カエルの面にションベンって言うくらいだ)
【意味が全然違うぞ!】
何の根拠も無いが、善行10000ポイント使った転生、得点くらい有って当然との思いから僕は水道水をイメージした。
バシャバシャ水が降って来た。
「出来た!!」
「カエル君? 水が降ってるぞ?」
「水が要るんだろ? 出したよ水筒受けて!」
「カエル君? 凄い特技だね! 有り難うイッパイになった」
この水どれくらい出せる? 水で攻撃する方法は……鳥と死闘中鳥の肺に水を入れたら、鳥を溺れ殺す事が出来たかも、何かで試してみたい!
気弱な小学生だった主人公が、普通にカエルとして身体を動かせる、カエルの本能に意識が引き込まれたのか? 生き物やまして悪人とは言え人殺しする事になっても、罪悪感は皆無って異常な事だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます