6.村の伝承
少年の話を聞いてから数日後、私が折り紙を折っている時、ふと村の伝承本の存在を思い出した。
私は気の向くままに伝承本を手に取って読み始めた。その中には虹のイラストと、その隣に虹色の魚のイラストが載っていた。そのイラストのすぐ下に、虹色の魚の名前が載っていた。その名は「
私は次に、虹宿魚のイラストの隣にある虹のイラストの下の文章を読んだ。それは、虹についての伝承だった。虹はあの世とこの世を繋ぎ、死者の魂をあの世へ送るための橋となっている。
虹宿魚と虹につての伝承を合わあせて考えると、虹宿魚は虹の代わりに死者の魂を導く存在と見て間違いないだろう。
少しページを捲ると、虹の入り江についての伝承も載っていた。虹の入り江で死んだ生物は死の覚悟が決まるまでは死ねない、という内容だった。
私は半信半疑で読み進めていったが目ぼしい情報がなかったため、伝承本を閉じた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます