第16話 たべられる草《くさ》
夢を見ているときだけいきなり
だけど、
すみれも、夢の世界に入ったからには、そこでケガもすれば、
この世界で死なないのは、逡一だけだとランペじいはいいました。
死にそうになったら、逡一は目をさまします。
そして、
「ああ、こわい夢を見た」と、おとうさんにもどった逡一が思うだけなのです。
でもすみれのばあいは、ちがいます。
ここで死んでしまうと、もう、もとの世界にはもどれません。
ほんとうの世界では、
ランペじいは、すみれにいいました。
夢子のあいてを、してあげなさい、と。
逡一はほうっておいてもだいじょうぶだけど、夢子は
ムーマの
その思い出とは、夢子との思い出。
すみれは、そう言われました。
そうこうしているうちに、朝ごはんになりました。
朝ごはんは、かまどでたいたホカホカのごはんに、
それから、シワシワのウメボシに、ダイコンのみそしるでした。
いつもは、パンとかコーンフレークの朝ごはんをたべているすみれには、ちょっと
でも、木をもやしてオカマでたいたごはん。
オカマのはしっこにくっついた、
「さあ。ぼくは、つよしと
逡一は、
トッピたちも、逡一についていきます。
やっぱり男の子のあそびのほうが、おもしろいのでしょうね。
「さあて。すみれさんは、どうするの。
かえると言われても……
すみれは、こまってしまいました。
倉口さんはトッピたちのつくりあげた、いいかげんな
はたして、ちゃんと家があるかどうかさえ、あやしいものです。
「倉口のおじいさんとは、お
「そう。それじゃ、おばちゃんと
「
「
すみれのしっている食べられる草とは、
だから、
だって畑に野菜がうえられているのでさえ、まだ、なんどかしか見たことがないのです。
ほとんどは、
「え、ええ。
すみれは、よくわからないけれど、ついていくことにしました。
「おねえちゃん、わたし、いっぱい
夢子がうれしそうに言いました。
そして
夢子は、すっかりその気になっています。
雪江さんは、すみれの
そしてたんすを
「これ、むかし私がはいていたモンペだけど、ちょうどいいでしょう?」
モンペとは、ごわごわしたぬのでできた、青色のぶかぶかズボンみたいなものです。
こしのところと足のさきには、ゴムひもが入っています。
そこで、キュッとしまるようになっているのです。
そして
すみれはスカートをぬいで、おそるおそる、モンペをはいてみました。
するとそれは、あつらえたように、ぴったりじゃありませんか。
すみれは、すっかり、うれしくなってしまいました。
「さ、行こうよ」
そして、生まれてはじめての山菜とりに、でかけることになったのです。
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