愛は何を食すのか
純白の星が瞬いて
森の鼓動が木霊する
あの星雲が生まれる前は
貴方への愛は生きていた
力に飢えた国よりも
それはそれは輝いていた
あの日なんてどこにもないでしょう
偽物の星を睨む王女様
笑顔を忘れてしまっても
過去の落とし物は戻らない
ここには雨は降らないけれど
花は水無しでは育たない
朝露さえ枕を濡らす
泣いたのは私ではなく
貴方への愛だった
既に確かにそれは私の所有物
然れどもそれと交わりたくても
溶け合うことはない
いつでも捨てることも
切り離すことも可能なそれは
泣いていたのだ ただ滂沱に
星に祈りを捧げ
恋心を取り戻しに
あの日の貴方に会いに行こう
愛が餓死する前に
烏が時間を落としにくるの
愛のエネルギーは何だろう?
マイナスの仕事をするだなんて
夢見がちな物理学者が宣う
愛の証明はノーベル賞?
愛が生まれても関係ない
私は恋に捕らわれる
だって簡単な関係式
恋は一生恋のままだわ
誰かが云ったわ
愛は薄い布切れだって
本当にその通りだわ
湯葉みたいに現れて
濡れた教科書みたいに破けるの
そしてその人は気付かない
恋する心を一つ奪われたことに
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