第4話 俺と彼氏(仮)の話し合い?

「忠、大丈夫?」

「熱は下がった。」

朝には下がってたから本当は学校行けたけど、黙っておく。


「付き合ってる事、皆に言ったら駄目だった?」

しおらしく反省している様子の涼平。

だが許さん。

だけど、これは俺達の初めての大きな喧嘩だ。

もっと反省させるべく、考えを巡らせる。


まぁ今までの喧嘩は、俺の我が儘が原因だったとは思う。身長が高いから俺に分けろ、だとか。

ちょっとモテるからと言って、調子に乗るな。だとかな。かなり一方的に俺が怒る、涼平にとっては理不尽な事だな。


だから、こうしよう。ちょっと目を伏せて、恥ずかしい感じで言ってみる。

「まだ2人だけの秘密にして欲しかった。

皆に話したら、恥ずかしいし。言わないで欲しい。」

俺は、天才か?伏せてた目を、涼平に戻す。


あざとい!これは、完璧じゃないか?

…いや、ダメかな。涼平のイケメンには俺はすぐ負ける自信がある。

涼平は目を少し見開いて、すぐに嬉しそうに抱きしめて来た。

…何しとんじゃい。


「ごめん、忠。俺、好かれてる自信無くて。」

いきなりの懺悔?…何でそうなる。


「忠は、可愛いから他の奴に盗られたくないって思って、皆を牽制したつもりだった。

あと、付き合えたって自慢したかった。」

コイツ時々俺の事可愛いって言うが、視力悪いのかな。心配になるレベル。

牽制せんでも、男好きってそんな居ないからな。

勉強出来ても、頭もどこか異常だな。


しかしこの状況どうなんだ?

俺のあざと作戦の成功なのかどうかがわからん。

もう少しこの演技を続けてみるか?


「皆の前でキスは恥ずかしいだろ。見せたくなかった。」

ちょっと、拗ねた感じ。

アカデミー賞いただきましたな。

演ってやりました。これはもう、涼平は反省しまくりで今後は手の平の上です。

コロコロ転がしてやりますか。

気分良くなって来たから、いい加減離れるよう涼平を少し押して引き剥がすようにしてみる。


「っん。」

チュッとキスされた。だから何でだよ。

軽くだから許すが、不意打ちでばっかりキスしてくるな。心臓に悪い。


まぁ、何にせよ。俺の完全勝利と考えてたら、ベッドに押し倒されてた。


「……んんっ。」

深くキスされながら。ぬるっと舌まで入れてくる。

チュッ、チュッと角度を変えてキスしてくるから、途端に酸欠を起こす。

「待っんっ。」

苦しいです。と言うか、キスが気持ち良いのって、酸欠で死にそうになってるから?とか、アホな事考えてみる。だって、気持ち良くて力抜けてくる。

何も考えられなくなって、ぼーっとする感じ。


その間ずっと、何度も何度もキスしてくる。

いつの間にか、俺のパジャマの前のボタンが全部外されてて、胸の突起を撫でられる。

電気が走ったみたいにビクっとなる。

「…やめっん。」

お前キスしながら何つー器用な事してくるんだ。

ヤバいヤバい。力が入らないなりに押し返そうともがく。

涼平は、優しい笑顔を浮かべて、キスを辞めようとはしない。

それどころか右手で器用に俺の両手を摑んで頭の上に持ってくる。

一回唇を離してくれたけど、ずっとくちゅくちゅと唇を合わせてたからか糸引いてた。

心臓がドキドキして、たぶんいつものように顔も赤い。

両手を頭上にまとめられてて、涼平の頭が胸の突起に下りてくる。涼平の舌が俺の突起を舐めると、また身体にビクっと電気が走る感じがする。

「………あっぅん。」

ハッキリと声がでて、涼平が胸から顔を上げて声が出ないように俺の口を押さえる。

目を合わせてニコリと笑う。

まとめて抑えられてた手を離して、しーっと口に人差し指を当てる。

リビングからは離れてるけどかぁちゃんいるから、俺もこんなところを見られたら困る。

空いた両手で自分の口を抑えて、分かったと伝える為にコクコク頷く。


(胸もないのに乳首って気持ち良いんだな)

考えてる間にも涼平の口は俺の右の突起を口でクチュクチュして、もう片方の乳首も指で刺激を与えられる。

(気持ちいけど、声も出そう。)

しっかり両手で抑えても、気持ち良さから手が離れそうになる。

目からも涙が溢れてきて視界がボヤけ始める。

その間も、涼平の手は下に行きしっかり立ち上がった俺のを握りこんでくる。

いつもみたいに、一緒に抜くのかと思って視線を向けてみると涼平が俺のを咥えようとしているのが目に飛びこんでくる。


「……っっ!!(…っ駄目!!)」


ポロポロと溜まっていた涙が溢れ、気持ち良さから目を開けてられない。

裏側や括れのあたりを、涼平の舌で撫でられ自分の先端から、とろりと流れる感覚までする。


「……涼っ……っや…………一緒にっ」


どんどん、自分だけが追い上げられてるのが嫌でそんな事を口にする。

涼平も自分のを取り出してくれて、いつものように一緒に握りこんでくれる。

何だかホッとしながら、大きな手で互いの裏側を包み込みながら快感を追う。

「……あぁ……ん……っん……イクっ!」

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俺に彼氏が出来た話 @kanaharariri

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