(3)

放課後になると、私は杉本さんの制服とカバンを持って、約束通り保健室に向かいました。杉本さんはすでにベッドに腰かけて、まるで母親を待つ子供のように私を待っていてくれました。あのことを見られてしまったとはいえ、一応私が味方であることは認識してくれたようです。


杉本さんは黙って制服を受け取ると、なんら周囲にはばかることなく、いきなり体操服を脱ぎ始めました。保健室には私と先生しかいなかったとはいえ、私は慌ててベッドのカーテンを閉めました。どうも杉本さんは自分と他人の境界が曖昧なんじゃないかと思います。


体操服を脱いだ杉本さんは、ブラジャーどころかパッドの付いていないキャミソールを着ていました。確かに胸は申し訳程度にしかありませんが、それにしても、中学2年生としてはかなり子供っぽい感じです。その少しばかり膨らんだ胸の上に乳首がぽつんと立っていて、私はそのかわいらしいつぼみを思わず凝視してしまいました。


下着だけのあられもない姿になった杉本さんは、体の凹凸もないうえにひどく痩せていて、とても中学2年生には見えません。そして、ショーツに目を凝らすと、杉本さんが体育の授業でいじくっていた割れ目が、うっすらと見えるではありませんか! あのショーツの中は今どうなっているのでしょうか? ぬれているのでしょうか? やはり保健室のベッドでも自慰していたのでしょうか? 色や大きさや形は? 私は生まれて初めて女の子の体に欲情しました。


杉本さんが制服に着替えてカーテンを開けると、待ち受けていた先生と目が合ってしまい、もしかして変なふうに思われたのではないかとドギマギしました。幸いにも先生は何とも思っておらず、私たちをあっさり帰してくれました。


「今日は数学の宿題が出たんですよ」


私はもう完全に杉本さんを意識してしまって、あの下着姿のさらにその中がどうなっているのか、どうしても知りたくなりました。乳首の色や長さ、そして、何よりもあそこがどうなっているのか? ずいぶん触っているようですから、もしかしたらそこだけ人より発達しているなんてことはないのでしょうか?


「もしお暇でしたら、私の家で一緒にやりませんか?」


杉本さんを警戒させないように、私は猫なで声でほほ笑みながら言いました。何という偽善でしょう。偽善者はこうやって獲物に近づいてくるのだと思います。きっと友達からそんなふうに誘われたことがないのでしょう。杉本さんはかなり戸惑っていましたが、それでも「はい……」と小さな声で答えてくれました。


校門を出て10分ほど歩いたところが私の家です。杉本さんを中に入れ、カチリと玄関の鍵をかけたとき、私は背筋がゾクゾクしました。さらに奥まった自分の部屋に杉本さんを案内し、ドアを閉ざしました。もう杉本さんは鳥かごに捕らわれた小鳥も同然です。どんなに逃げようとも逃げ場はありませんし、泣こうがわめこうが誰にも聞こえません。


部屋の中央に据えてある低いテーブルに数学の教科書とノートを出して、私は杉本さんの隣に座りました。杉本さんは数学の授業を休んでいたので、私は先生になったつもりで、今日の授業内容を教えてあげました。


「では、宿題を済ませてしまいましょう」


宿題といっても大した分量ではなく、授業の内容さえ理解していれば10分で終わってしまいます。杉本さんは言われた通り黙々と宿題をしています。先に宿題を終えた私は、この捕まえた小鳥を眺めて、どう料理しようかと思案しました。もちろんいきなり押し倒すなんて、そんな乱暴なことはしません。私はこう見えてもロマンチストなのです。


「ちょっと、お話があるのですが」


杉本さんが宿題を終えたタイミングで、私は事のついでぐらいの軽い感じで切り出しました。さすがに鈍感な杉本さんでも、話といえばあのこと以外にはないことぐらいはわかったのでしょう。勉強道具を片付ける手がはたと止まりました。


「やっぱり、ああいうことは授業中になさらない方がいいと思いますよ。誰かに見つかったらたいへんですから」


杉本さんはうつむいたまま動かなくなりました。ああ、かわいそうな杉本さん。私に弱みを握られて、これからどんなことをされるのか想像もつかないことでしょう。でも、決してひどいことをしようというわけではありません。私は杉本さんの守護者として、少しばかりの対価を求めているだけです。


「杉本さんはいつもあんなことをされているんですか?」


杉本さんのそばににじり寄って、ほっそりとしたガラス細工のような手を握りました。杉本さんはたじろいで手を引っ込めようとしましたが、そんな弱い力では私の手を振りほどくことはできません。


「週何回ぐらい?」


私は耳元でささやいて、息を吹きかけました。杉本さんはガタガタ震え、やっと私の目的がわかったようですが、家に来た時点でもう手遅れです。かごの中の鳥が出られることはありません。


「そんなに怖がらないでください」


杉本さんの耳たぶから首筋に舌をはわせながら、徐々に右手をキャミソールの中へ入れていきます。おなかから浮き出た肋骨ろっこつ、さらに膨らみかけの小さな胸へ、まるで虫がはうようにゆっくりと確実に上っていきます。そして、乳首に達すると先の方を指で優しくなでました。すぐに乳首がピンと立ってきて、杉本さんの呼吸が乱れてきました。


「気持ちいいですか?」


豆粒のような小さな乳首を親指と人さし指でつまんで、強くねじりました。杉本さんはこらえきれずに「うっ!」と、うめき声のような声を出しました。けいれんのように腕がガクガクして、もう上半身を支えることができません。そのまま杉本さんを横に寝かせて、無抵抗のままお人形のように制服を脱がせました。


キャミソールをたくし上げると、杉本さんの小さな胸があらわになりました。薄いピンク色のかわいらしい乳輪に乳首だけがピンと立っています。何という光景でしょう! どんな絵画や写真を見ても、これほど感動したことはありません。私も制服を脱いでそばに寄り添い、今度は杉本さんの乳首を舌で転がしました。そして、右手をショーツの中へ入れようとすると、杉本さんは「ダメ……」と言って手をつかみ、初めて私に抵抗しました。


「どうしてダメなんですか?」


「恥ずかしい……」


「体育の授業であんなことしてたくせに、いまさら恥ずかしいんですか?」


「ごめんなさい……」


杉本さんは子供がべそをかくように泣き出してしまいました。そんな杉本さんを見ていると私は切なくなり、涙を拭いて唇に優しくキスしました。


「どうしてあんなことをしたんですか?」


私は杉本さんにすべてを白状させました。エッチなマンガを読んで触発されたこと。1カ月前から体育の授業で同じことをしていたこと。そして、自慰は毎日していることを。


「いけない子ですね」


私は杉本さんの手を振り払い、ショーツの中に手を差し入れました。直接触るともうあそこはぐちゃぐちゃで、手を動かしたらニチャニチャといやらしい音を立てました。私ももう限界です。私のあそこも杉本さんと同じくらい愛液が止めどなくあふれ出て、下着をひどくぬらしていました。


私は杉本さんの下着をすべて剥ぎ取りました。すると、どうでしょう。杉本さんのあそこは、上の方にほんのわずかに毛が生えているだけで、ほとんど生まれたままの状態なのです。それを見た瞬間、私は血がたぎり、完全にわれを忘れました。杉本さんのドロドロになったあそこにむしゃぶりついて、突起している部分を執拗しつようになめました。杉本さんは腰をのけぞらして、言葉にならない声を発します。


私も下着を脱いで、杉本さんの体に絡みつきました。小さな乳首に吸い付いて、杉本さんのあそこを乱暴にいじくります。杉本さんは叫んでいるのか泣いているのかわからないようなあえぎ声を出して、これがあのおとなしい杉本さんなのかと思うほどの乱れようです。


私は杉本さんの手を取って、私のあそこに導きました。そして、場所を教えてあげると、杉本さんは不器用な手つきで、私の突起物をさすってくれました。私は杉本さんと一緒にあえぎ声を出しながら、杉本さんを強く抱きしめました。すると、杉本さんは私の乳房に顔をうずめ、赤ちゃんのように私の乳首に食いついて、チューチューと吸ってくるのです。あまりの気持ちよさに、私は気が変になりそうになり、絶叫するようなあえぎ声を出しました。そして、いつの間にか杉本さんに乳首とあそこを責められて、私は大量の潮を吹いて、不覚にも先にイカされてしまいました――。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る