第2章:魔王軍VS自販機! そして美少女の告白!?

第2章:魔王軍VS自販機! そして美少女の告白!?


「ふはは! 自販機ごときが俺に逆らう気か!」

魔王軍の幹部――名札に「ゴルゴス・ザ・破壊マシン」と書いてあるデカブツが、俺(佐藤太郎、自販機)に迫ってくる。コイツ、めっちゃゴツい戦斧振り回してるけど、俺のスチールボディを舐めんなよ! 耐久値はコンビニの冷蔵庫の100倍だ!


「へい、ゴルゴス! 『即死級呪いのコンドーム』、1万ゴールドでどうだ? 魔王すらワンパンだぜ!」

「ふん、コンドームだと? そんな下品なアイテム、俺の誇りにかけて使わん!」

お、プライド高い系か。なら、こうだ!

「じゃあ特別に、新商品『無敵のバナナジュース』はどうだ? 1本飲めば1時間無敵状態! たった5000ゴールド!」

「バナナ……ジュース?」

ゴルゴスの目がキラーンと光った。マジか、こいつバナナ好きかよ!?


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### バナナジュースで戦局逆転!?


ゴルゴス、めっちゃ悩んだ末に「よし、買う!」と5000ゴールドを俺のコイン投入口にガシャガシャ突っ込んできた。

「ピピッ! お買い上げありがとうございます!」

俺の内部でウィーンと音がして、バナナジュース(見た目は普通のペットボトル、でも中身は神の果実エキス配合)がポトッと出てきた。ゴルゴス、一気に飲み干して叫んだ。

「うおおお! 体が! 力がみなぎるぞおお!」

すると、ゴルゴスの体が金色に輝き始めた! 無敵状態発動! 村の冒険者たちが放った魔法や弓矢が全部弾かれる。

「ははは! これで俺は無敵だ! 自販機、貴様は役に立つ!」

おいおい、敵にチートアイテム売っちゃった!? やばい、村がピンチだ!


だが、ここで俺の自販機システムが新たな力を発動。

> 【システム:『自販機進化』発動!】

> 売上達成ボーナス:『移動式自販機タンクモード』アンロック!

> 新機能:自走可能、装甲強化、アイテム射出砲搭載!


「うおっ!? なんだこのパワー!」

俺のボディがガシャコンと変形! キャタピラが装備され、まるで戦車みたいな姿に! ディスプレイには「戦闘モードON」と表示され、商品射出スロットがミサイルランチャーに進化!

「ゴルゴス! 調子に乗るなよ! 新商品『超時空ミサイルランチャー(1発10万ゴールド)』、喰らえ!」

ボシュッ! 俺のスロットからミサイル(見た目はデカいエナジードリンク缶)が発射され、ゴルゴスに直撃!

「ぐわああ! な、なんだこの威力!?」

無敵状態のゴルゴスが吹っ飛び、地面に大穴を開けて気絶。村の冒険者たちが「自販機様すげえ!」と大歓声。いや、俺も自分の火力にビビってるんですけど!


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### 美少女冒険者の衝撃告白


戦闘が終わった直後、村の広場に一人の美少女が駆け寄ってきた。銀髪に赤い瞳、めっちゃ露出度の高い鎧(なんでそんな薄着!?)を着た剣士だ。

「自販機様! あなたは私の運命の人……いえ、運命の機械です!」

は!? なに!?

「私の名はルナリア・スターソード、S級冒険者! 自販機様のその圧倒的な力と、商品を出す時の『ピピッ!』って音に心を奪われました! 私を……私を買ってください!」

「買う!? お前、俺を何だと思ってるんだ! 俺は自販機だぞ!?」

「いいんです! 自販機様のそばで、永遠に商品を買います! 私の全財産、捧げます!」

ルナリア、めっちゃ真剣な目で俺のディスプレイを見つめてくる。いや、ディスプレイに映ってるのは商品リストだけだから! しかも、財産って……お前、S級冒険者なのに金欠そうな雰囲気なんだが!


そこへ、エルフの村長が割り込んできた。

「自販機様、この者は魔王軍のスパイかもしれません! 試練を与えて真意を確かめるべきです!」

試練!? なろう小説っぽい展開キター!

「よし、ルナリア! 俺の新商品『超激辛カレーパン(1個1000ゴールド)』を完食できたら、お前の気持ちを信じてやる!」

「カレーパン……!? 了解しました、自販機様!」

ルナリア、めっちゃ気合入ってるけど、俺が死んだ原因のあの激辛パンを食うなんて無謀すぎるぞ!?


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### クレイジーな試練と新たなる敵


ルナリアがカレーパンをガブリ。

「うぐっ! 辛えええ! でも、自販機様のためなら!」

涙目でモグモグしてる姿、なんか可愛いな……って、ダメダメ! 俺は自販機だぞ! 恋愛とか無理! でも、ルナリアがカレーパンを完食した瞬間、彼女の体が虹色に光り始めた!

> 【システム:『隠し効果発動』】

> 超激辛カレーパンを完食した者に『炎の女神の加護』付与!

> 全ステータス10倍、炎魔法無限使用可能!


「な、なんだこの力! 自販機様、ありがとう!」

ルナリア、炎の剣を召喚してポーズ決めやがった! 俺の商品、チートすぎだろ!

だが、喜ぶ間もなく空が暗くなり、巨大な影が村を覆った。

「ククク……自販機よ、貴様が魔王軍の計画を邪魔したな?」

マントを翻した謎の美少女(また美少女!?)が浮遊しながら現れた。こいつ、魔王の右腕「闇の公爵レミリア」だと!?

「自販機、貴様の在庫を全てよこせ! さもなくば、この村を次元の果てに吹き飛ばす!」

おいおい、話がデカすぎる! 俺の在庫、無限なんだぞ! どうすりゃいいんだ!?


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### 続く! 次回予告


次回、太郎自販機はレミリアとの全面戦争に突入!

「ピピッ! 新商品『次元崩壊ガチャポン(1回1000万ゴールド)』、引くか!?」

ルナリアの炎の力と自販機の新形態『飛行自販機フォートレス』が炸裂!

さらに、ゴルゴスがまさかの復活!? 敵か味方か!?

太郎の売上はどこまで伸びる!? 次なる進化は……宇宙戦艦自販機!?

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