嘘の時代に生まれて

リュウ

第1話 嘘の時代に生まれて

GIGO


ガイゴー。


入力されたデータや情報が、意味の持たないゴミみたいな場合、そこから得られる情報も意味を持たないゴミみたいなものしか得られないこと。


結果ありきの現象を説明するために、集められたデータ。


この仕事は、神のように崇められたAIの得意分野だ。


ゴミだらけの世の中なのに。


ゴミも価値を与えようとし、実際、価値を得ている。


誰がそうしているのか?


それは、儲けているヤツに違いない。


世の中は、ゴミで出来ている。


あらゆる情報は、何者かによって操作され、


それを使って儲けたい者は、世の中に拡散させ対価を得る。


嘘が金なるに時代。


嘘を金にする時代。


そんな時代に生まれ、生きている。


嘘が当たり前。


本当の自分を隠し、言いたいことも言えずに、


自分に嘘をついて生きている。


嘘をつかなくては生きていけない。


騙されて生きている。


騙されているのを知っていて生きている。


それでも、生き続けなければならない。



人間はこんな世の中を目指していたのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嘘の時代に生まれて リュウ @ryu_labo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る