登山開始・使命の青年
ずいぶん世の中は便利になったものだ。
金がなかったため九州からこの山まで、
陸路で来ることになったが、かなり早く着く
ことができた。これなら追っ手にもきっと、、
いや、来ている。2人の追っ手が肩里山の麓に
登ってきている。私も早くしないとまずい。
幸い、ここは交通網が整い、人も多い。
それに、指名手配された時とは私の顔は
変わりきっていることだろう。焦りは禁物だ。
そうして、私は登山道を立ち歩く着物の人々の人混みへと紛れた。
悪仙岳 @onyniio
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