第3話破壊
私は幼少期、とても明るい性格で、クラスのみんなを引っ張っていた。
テストもずっと一位、運動もできる。そんなみんなのあこがれの存在だった。
そんなキラキラした小学生の私。
その時はまだ、思い描いた理想の人生通りだったのに。
中学校は小学校とは遠く離れた地域に通うことになった。ドラマなどである、親の仕事の都合で転校したというやつだ。
まぁでも私は当時はワクワクだった。知らない土地で、新しい友達ができるんだ!って張り切っていた。
入学式を終え、ホームルームの時間。自己紹介をした。そのあとの自由時間。私は隣の席の子に話しかけようとした。友達になりたくて。でもその時、私はふっと思ってしまった。
”私が話しかけたら相手にとって迷惑ではないのだろうか”
と。
こんなことは初めてだった。なんでそんなネガティブになったんだっけ?でも本当にそれは突然だった。
それからというもの、私はずっと人と関わることができずにいた。いつしか周りから
「喋らない根暗でめんどくさいやつ」
とレッテルを貼られていじめられていた。
怖い。人が怖い。みんな最初は優しかった。だから、私はその優しさに触れてしまうのが怖くて声を出せなかった。廊下を通るたび、軽蔑の目を向けられている気がする。教室でも、みんな私の悪口を言っている気がする。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
私は...
ふっと我に返る。幼い少女はまだ微笑みながらこちらを見ている。
「私は...戻りたい!」
その強い言葉に少女は驚いていた。
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