第3話


「______」


息が荒い。


鼓動がうるさい。


今のは、夢?


いつも見る、夢?


そうだ、今は何時だ?


何年何日何時何分だ?


まだ、朝の10時だ。


そうだ、今日は土曜日だ。


長い夢だったからか。


お母さんは起こしてくれなかったのか。


____今のは?


本当に、夢か?


夢で済ませていいものか?


今のは、


柏木草太は、


磯辺黒は、


おじさんは、


あの病院は、


あの病室は、


夢だったのか?


本当に?


外は、ざあっ、と雨が降り注いでいる。


そうか、梅雨が始まったんだっけ。


じゃあ、今日からずっと雨って感じか。


「……黒くん」


さっきの記憶は、


夢は、


現実だったのだろうか。


僕は、柏木草太がしていたように、


窓の外を眺めた。


僕の部屋の窓からも小学校が見えるが、


今日は土曜日なので誰もいない。


そっと、壁に背中を預けて、


もう一度瞼を閉じた。


柏木草太の事、


磯辺黒の事を


頭の中で呼び戻す。


彼らは、


彼らに起きた出来事は___





____存在、していたのだろうか。





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