第3話 おいはぎダンジョンをもうちょっとどうにかするぞ

 冒険者装備身ぐるみはいじゃう「危ないじゃん☆チェンジ♪」ダンジョンである。

 年齢制限がかかりそうなところには「不思議な光」「謎の湯気」「認識阻害」などがはたらく年齢制限構造だ。


そもそも入場制限が年齢制限なバリアフリーならぬバリアフルかつヴァリエイブルダンジョンだ。


 あと入口の階段の段差が激しくバリアフルなので身長制限もある(股下の長さとか、あと足の上げ下げが必要不可欠。)

 なにせ、漏れなく、落とし穴トラップから、装備を身ぐるみはぐロングスライダーダンジョンなので、ある程度は受け身が取れないと、危険が危ないんだ。

 地下の落とし穴から地上に、重力を無視したスライダーなのか?という疑問に対する回答は後述。


 近所の人族の国々に、全年齢版のアスレチック的なダンジョンを作らなければならない(わりと勝手な使命感)。


 「アラク姉さんが守ってハイエルフ教官が突破する”のんびり農業”」

のほうじゃなくて、

 「ダンマス魔王になって異世界ハーレムはーれむ、はっはっはー」

にでてくる、おチビちゃんたち専用ダンジョンのほうだ。(あっここはなろうじゃなくてカクヨムだった。)


 側溝、そして壁や床や天井に格子状に空洞を張り巡らす。もちろん構造の強度を失わない程度に。


 そして適温に温めたり冷やしたりしたスライムを多数流し込みます。「スラー」「スラー」「ス


 深い下層の地熱で温められたスライムが、内部でゆるやかに対流するので熱交換システムのできあがりだ。

 ついでに、鉱物が好物なスライムが、最下層で試験掘りを始めるのでそのうち温泉か油田か鉱脈を掘り当てるに違いない。採掘魔王に俺はなる。


 そして落とし穴トラップの下部には、緩衝装置ショックアブソーバースライムと、装備身ぐるみ剥ぐスライムと、装備洗浄消毒スライムと、どうにもならん装備やぱんつは溶かしてリユース・リサイクルするスライムたちが、手ぐすね引いて待ってるのだった。(いやぱんつは基本剝がさないんだが。ファウルカップとかサポーターとかとかいろいろあるんで)


 最後の仕上げは、スライダー射出スライムがダンジョンから「ポイッ」とするまでがルーチンでテンプレートだ。冒険者たちを「ぺっ」しなさいって云ってるスライム教官がいるんだが、まあそこはそれ。

 「ぺっ」した冒険者や装備には、漏れなくおまけの極小スライムがついていて完全GPS追跡システム。(今魔王さんが「ぺっ」したって云いましたよ)

 装備が廃棄されたり冒険者が動けなくなったりすると、スライムたちが勝手に集合してユナイトだザックだクラウドだって云いながら原隊復帰を図る最後のファンタジー7番目。

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