第13話青い目の狐とは…

”青い目の狐”


気を失う直前にそのような騒めき耳にしていた和也と冬子は目を合わせた


狐の目の色は通常”山吹色と黒”

生物学的に青色の目の狐は見た事は勿論聞いた事もない


和也は少し興味が湧き、りゅこに質問した


和也

「りゅこさんは見た事あるのですか…?」


すると


りゅこ

「ある。正確には『あったはず』。」


和也たちは首をかしげる


りゅこ

「覚えてない。俺がなんでここにいるのか。島に来てから、今お前らに会う直前までの記憶がごっそり抜け落ちてる。

さっきまではお前らと全く同じ状況だった。

…が、青い目の狐が俺に問いかけてきたことは覚えている」


和也

「有り得ない、狐が喋るなんて…」

和也は生物学研究員という立場として、そんなオカルト染みた事は納得出来なかった


りゅこ

「そう、有り得ないのに、それだけは脳裏に焼き付いている。そして青い眼を爛々と輝かせた狐はこう続けた。」


『ウラギリモノ メ』

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