第6話
最初にバレたのは、相手の携帯誤操作。
でも、先述した通り、興味がない上に忙しかった私は、"アプリを消す"だけで、許すことにした。
アカウントが消えるわけじゃないのにね。
見た目も変わって褒められるようになって、味を占めたのか、調子に乗って遊びまくってたんだろうな。
分かりやすく、休みの日に浮気してたと思う。
複数人と。
私が仕事で、彼が休みで、洗濯物取り込んでおいてって頼んだのに全くやってなくて、
帰ったら、何故かお風呂上がりで髪は濡れていて。
わかりやっす!!!!!
で、時は少し経ち。
仕事は好きだけど、給料安すぎて割に合わない、というか、生きていけないレベルなんですけど。
と、なり。
上司に"給料今のままなら辞める"と訴え続け、ようやく上がると思ったら、
10円アップ。
無事、辞めることになった。
「東京に戻ろうと思うけど、どうする?」と、彼に訊ねた。
「僕も1ヶ月後に辞めて、一緒に着いていく。」と、彼は答えた。
「なら、先に東京に行って、家とか決めてきちゃうねー!」と、私は地元を出た(笑)
いや、速度な。
本当、行動力ありすぎて怖いわ、過去の自分。
服屋をやめて、即ハロワに行って、東京のイタリアンレストランに就職することになった。
東京に住む友達が、"家決まるまで居ていい"と言ってくれたので、お言葉に甘えることにした。
服屋の給料、ましてや下っ端のバイトの給料で、同棲していた家の家賃が払えるわけが無いし、生活力0の彼。
実家も、訳あって戻れなかったので、私の実家に住むことになった。
私の実家にいても、家事なんて手伝うわけもないし、お金もいれてない。
母が、私の代わりに、毎日お弁当も作って持たせてくれていたらしい。
私が東京、彼が地元で離れて生活するようになってから、生活時間が合わなくなり、連絡もまばらになった。
でも、私の実家に住んでるし。
特に不安はなかった。
何も進展がないまま一月が経ち、一度話をしに、連絡をせず実家に帰った。
彼は、驚いていた。
不自然に、部屋が片付いていた。
「明日、一度実家に戻ることにするよ。」と、彼は言った。
今思えば、ツッコミどころ満載なんだけど。
本当に興味がなかったんだろうね、彼に。
翌朝、彼の"親戚のお姉さん"が迎えに来て、車に荷物を運び入れた。
車で30分くらいの彼の実家。
「話があるから、着いたら連絡してねー」と伝えた。
4時間経っても、連絡はなかった。
誰にも見られてない私たちの話 @darewata
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