第3話

その子いわく、


・ホストの担当(彼氏)がいて、稼がないと掛けが払えない

・暇で稼げないから、会いに行けない



…なんだかよくわからないけど、女の子泣かせるってどういう事やねん!!!と、正義感の強い私は、

ミイラ取りがミイラになる、を、体現してきましたとさ。


歌舞伎町ではなく、地方ホスト。

今思えば、ホストって言っていいのかわからないくらい、レベルの低い飲み屋。


レベルっていうのは、接客もだし店内(箱)の内装もだし、ホストの見た目の事。


とにかくイケメンが一人もいなかった。


だけど私は、そんなアットホーム(?)で内情だだ漏れなホストクラブに、通うはめになる。





連れてきてもらった子の担当(彼氏)が、ナンバーワンだった。俗に言う枝の私の隣に、代わる代わるホストが着く。


が、私は全く興味がない。


タイプはいないし、なんならその子の彼氏がどんな奴か見に来ただけだし。


と思ったら、私の隣に色白のひょろっとした子が座った。


否、倒れ込んできた。




後から思えば、あれはあいつの演技だって、わかるんだけど。



これが私の、初めてのホストの担当との出会い。

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