第2話

地元に、デリヘルなんてあるんだ。

↑初めて検索した時の感想。

全く考えたこともなかった。

こんなに身近に性が存在することを。


初めてのお客さんも、覚えてないな。


ただ、意外と平気だった。


接客より内容より、誰か知り合いに会うんじゃないか、見られてないか、バレないか、の方が心配だった。


だから私は、東京に戻った。




風俗始めたて、世間知らずの私は、行きの高速バス代だけを持って、某サイトのランキング上位のお店に面接を申し込んだ。



もう、今考えたら、恥ずかしいでしかない。


田舎の芋娘(食べ物じゃないよ)が自信満々に乗り込んでいくんだから。




当然、面接は落ちた。けど、なんせお金が無い。


急いでその場で、その地域のお店を検索。

即面接を組んでもらった。


そこのお店は寮付きだったから、無事に宿も確保。



コンセプトなお店で、働きやすかった。

女の子のレベルもそこまで高くないし、客層も悪くない。

給料も平均。


トータル1年くらいはいたかな?


ちゃんとランキングに入ってたし、その為に沢山努力した。


自分が魅力的に映る写真の撮り方、言い回し、振る舞い。


もちろん自己管理も怠らない。

生意気で負けん気の強い私は、そういう努力はする(笑)


有名なカメラマンさんにグラビアも撮って貰った。


特別可愛いわけでも美人なわけでも、スタイルがいいわけでもなかったから、とにかく自分を魅力的に魅せること、を意識してた。





本当に色々な出会いがあった。


お客さんは、比較的良い人が多かった。


"変態紳士"って言葉がふさわしい人たち。(笑)


たまに嫌なお客さんに当たることもあったけど、"人間だもの"精神で乗り越えてきた。



てか、そうじゃないと、生きていけなかった。





女の子の待機所で、いつも電話しながら泣いている子がいて、気になって声をかけた。


それが、私とホストの出会い。

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