第十一夢
夢を魅せる―④
ようやく回復して復帰したその日
早速予約が入った
私の中には若干の不安が混じりつつあった
回復に数日かかった上に本日も同じ目に遭ったらどうしようと
スイッチを入れてもこれまでのように気分がついてこない
本職、もしくは長く続けている人たちの覚悟は相当なものなのだと
改めて理解した
指定された部屋に入り挨拶をかわし、夢を魅せる
幸いにも痛い目には遭わなかったので気分も少しはあがってくれた
そして変わらず聞かれる「どうしてこの世界に?」
慣れた調子で答えた。聞かれ慣れるとすらすら答えられてしまうため
逆に信じてもらえなかったのは想定外
話し過ぎないよう気を付けつつ真実であることを伝えるとなぜか気に入られた
どこに私を気にいる要素があったのかさっぱりだが
ここに来て初めての「リピーター」を獲得したのだった
―――食事に誘われるのは困ったものだが
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます