第四夢

いきていくにはどうしたらいいのだろうか


今をしのぐだけならバイトでもなんでもいい

けれど年齢で落とされている今、バイトでしのぐにも限度がある


どこだって若い方がいい

見栄えもいいし華がある

太った奴は論外だ、見栄えが悪い

お前は及第点だが、太ったら価値なしだな


初めてのバイト先で、丸々と突き出したタヌキ腹を揺らし

ニヤニヤと笑いながら店長が言い放ったセリフ


あの時はわからなかったその意味が分かった気がした


数十社目の不採用通知を見ながら

女の価値は結局若さと見た目なのだと突き付けられた気がした

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る