第9話 本格、は便利な言葉
何でも本格と付けばいいものだと勘違いする我々だが、これまでに本格の持つ様々な意味を提示した。
一つは購買層目線。
本格とつく作品は奥が深く、考察に事欠かずたくさんの人と作品を共有することが楽しい。
一つは創作者目線。
本格と「つけていい」のはモチーフや設定が唯一無二のオリジナルでなくてはならず、何かに引っ張られてはならない。
さて、そこでもう一つ付け加えたい。
それは「ファンタジー」である、ということだ。
上記の二つは、本来の意味での「本格」とは離れていることに気が付かないだろうか。
購買層目線では、本質は「手っ取り早く話題にできる、安心して受け入れる指標」であるのに対し、創作者目線は「オリジナリティのみで構成された作品である」と、全く別の意味を持っている。
これでは炎上待った無しである。
しかもわざわざ本格のあとについた「ファンタジー」を、まるで読めていない。
あえてここで再度このエッセイのタイトルを読みたい。
「本格ファンタジー」とは?
それは、世界観に縛られず、作者が自由に作り出した世界で、多種多様な設定がありのまま存在する世界。
そう、「作品目線」である。
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