第10話 本格ファンタジーを定義する
作品が読者にも作者にも定義されずに「本格ファンタジー」を名乗ることはない。
だが、それらが果たして何をもってして本格であるかを定義するかは、作品そのものがどういった属性を持つかで決まる。
それは「一つのジャンルとして確立された作品になること」である。
世界は広く、創作作品として生まれて世に出たものはいくらでもある。
しかしそれらを広く万人に伝え聞かれる作品というのは少なくない。
それでもなお新たな作品が生まれ、消化されていく情報の戦争状態ともいえるネット社会において、とびぬけて面白い作品というのが生まれた瞬間、それはあっという間に世界中を駆け巡る。
果たしてその作品は、どう見られるだろうか。
現状はポリコレであったり人種・思想・差別など様々な要因を含む作品であれば、事前に広まることなく止まることもあるだろう。だが、それすらも超えて作品が世界に流れていくことも今の時代は絶対にないと言い切れない。
人の耳に、目に入った時点で、人の心に届いた時点で、その作品はその人の中に息づき始める。
本格ファンタジーは、人の心の中に入って感動を与えた時に完成し、心を動かされた時にそう名乗るべき作品ではないだろうか。
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