第6話 本格という言葉の意味

 さて、そもそも本格とはなんだろうか。


 Googleによると格式、規則であるとされている。

 これをファンタジーに当てはめれば、設定や世界観ということが出来る。


 もっと突っ込んだ言い方をすれば、世に出ている一次創作の中にも、本格と謳いつつも本格に当てはまらない一次創作が多いことに気がつくかもしれない。


 かといって、本格と言われつつも広く知られた作品が少ないことも事実である。


 これらは単純で、一般人が知る本格という文字の持つ意味ほどその振れ幅が広いということだ。

 もっと言うなら、本格、という言葉の意味を深く追求する人ほどその本来の意味を見失っている。


 あえていうなら「売れた作品ほどに本格という言葉が使われている」ということだ。


 さらに突っ込めば、知られていないけど自分が好きな作品に、人は本格をつけたがる。

 僕は私は本格ファンタジーを書いているのに読まれない! 僕の私の好きな作品は本格ファンタジーなのに人気がない!


 はっきり言うとそれらは本格でも何でもない。

 売れてる、知られてる、の意味で本格という言葉をもちいてるにすぎないのだ。

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