第5話 二次創作からの進化
創作をしようと思った人ほど、過去に自分が読んだ小説や遊んだゲームからアイデアをもらって書き始めた人は多いと思う。
だがそれらのほとんどは、碌な終わり方をしていないことが多いのではないだろうか。
いわゆる「エタる」現象である。
何故エタるのか。
面白くないからである。
何故面白くないのか。
二次創作だからである。
二次創作でも面白いものはたくさんあるだろう! あの国民的RPGゲームだって参考にした海外のビデオゲームがあるんだぞ! と思う方も多いかもしれない。
その前に考えてほしい。その国民的RPGは二次創作なのかい?
置いといて。
そもそも二次創作は「すべての設定を一から作っていない作品」である。
自分が欲しい設定や人物を切り取って自分が好きなように盛り付けた、いわば違法建築なわけであって、土台や耐震設計がずさんな建物なのだ。ちょっとのことで揺れたり倒れたりすることは当たり前。
ただし、それらは作品を作り上げるレベリングとして見た時、非常に効率的で創作経験値としては非常においしい作業でもある。メタル的なアレである。(これがパロディ表現)
コミックマーケットなどの創作物即売会ではクリエイターを育成する場として二次創作を黙認されている社会が守りたいのは、まさにこういう「創作者の経験値を稼ぐ狩場の黙認」でもあるのだ。
ここから創作のノウハウを学んで、一次創作へとつないでいく。
二次創作者は、一次創作者に育成されているというわけである。
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