〜第四話〜
作戦を決行する日までかなり長く感じたが、ついに今日である。勉強会という名目で、学校が終わった後彼方の家に行かしてもらった。もっとも健太と優斗は勉強会だと思って彼方の家に来ている。
「なぁ、ここってどう解くんだ?」
「お前なぁ、授業で説明されてただろ?ここはこうだよ」
この中でも1番頭の良い優斗が健太に説明をする。
「あ!そういや俺買い物に行かないと行けないんだった!」
彼方が急にそう言い、外へ出る準備をする。
「そうなのか?どうせなら俺も付き合うぜ?」
ここで彼方を1人にしてはまずい気がする。そう思い、俺も出る準備をした。
「お、マジで?それはありがたいぜ!正直1人で買い物するのは心細いからな!」
1人でどこにでも行けるのに何言ってんだ。と心の中で思いながら、彼方を追いかける。
数十分後、買い物を終え、家に帰ってきた。特に危険なこともなかったので、永太は胸をなでおろした。
今日、彼方がいなくなると知っているので、少し過敏になり過ぎていたのかもしれない。
そうして夜となり、皆が思い思いに眠り始める。
しかし、不安なので永太は彼方が寝るまで眠れないと思った。
「なぁ、なんで今日勉強会なんて開いたんだ?お前は別に頭そんなに悪くないだろ?それに課題も既に終わってたみたいだし」
急に話しかけられ、永太は焦った。
「えーと、あ、そうだな、健太がどうせ終わってないと思ってな。それに久々に彼方の家に行きたいと思ったんだ」
焦りが顔に出ていたのか、男3が疑うような顔をする。
「まあ、それならいいけどよ。急に言ってきたから気になっただけだ」
そう言い、彼方は寝る姿勢になる。
永太は、彼方から見えない状態となりで寝転がり、様子を窺う。
しかし、次第に眠気が襲ってきて、眠ってしまった。
そして、朝になって永太が起きた時、彼方はいなくなっていた。
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