第7話 ツクモとツクヨ「日ノ本神話の末裔」その①
都内某所 某ホテル・・・
玄関前に二台の黒いリムジンが待機している
トガシ・ユウト(34歳) 元陸自の第一空挺団所属
耳に付けられたインカムの指示を受けて
後部座席の前に立ち 辺りを警戒する
大ババ様が玄関を出る 少し驚く・・・
「なんぢゃ トガシまで呼んだのか・・・たいそうなことを」
タカナシ・リツコ(28歳) 元国家公安調査庁「Q機関?」所属
「大ババ様お忍びの行動 最小限の人員と
最大限の戦力を考えますと・・・この人選がベストかと」
車に乗り込もうとする 大ババ様
トガシ ドアを開け 大ババ様の頭が車の屋根枠に
当たらないように 手を添える・・・
大ババ様一言
「頼りにしてるぞぉ トガシ」
頭を下げる トガシ
「・・・・・」
車に乗り込む 大ババ様 ドアを閉める トガシ
その時 二台のパトカーと二台の黒い高級セダンが
大ババ様の乗るリムジンの後ろに付けた
駆け下りる二人の男と その幹部たち・・・
頭を深々と下げながら 一人の男が口をひらいた・・・
「お久しぶりで御座います ミツキ様・・・
お呼びとあらば即座に・・・」
呆れる 大ババ様 二人の階級章をチラッと見ながら
「この国の治安を守るトップの二人が何事ぢゃ」
何かに気付く大ババ様 隣に座るタカナシに目をやる
笑みを浮かべる タカナシ 頭を下げ続ける二人に
「それでは エスコートをお願いします(笑)」
浅いため息をつく 大ババ様
「やれやれぇ・・・」
パトカーに先導され 霧ヶ峰中学へ向かう
大ババ様一行 車内での会話・・・
「トガシよ二人の「師」であるお前に聴く
ツクヨをどう見た?」
助手席に座る トガシ バックミラー越しに
大ババ様を確認
「ハイ・・・美しく そして強くなられました」
「誘拐 対テロリストのための護身術・・・
教えたのは私の父であり 私はただの鍛錬相手です」
「後二年もすれば・・・痛い思いをするのは私かと
想像したくないのですが・・・(笑)」
ニヤリと口を開ける 大ババ様
「して・・・ツクモは?」
ニヤリと口を開ける トガシ
「大ババ様 お言葉ですが 今更何を・・・?」
「人知を超えた存在に 私の物差しでは測れません」
「模擬戦とは言え 私の所属していた第一空挺団の小隊を
ものの15分で戦闘不能・・・一族の里の守りは万全かと」
「腕力はクマを凌駕し 反応速度は猫以上・・・
あの力「剛力」を使えば実弾さえも回避可能・・・かと」
大ババ様 一喝
「あの「力」はツクヨ在ってのもの 人に使うことは許さん」
無言の トガシ
「・・・・・」
萎縮するトガシに 労をねぎらう 大ババ様
「そう固くなるなトガシよ お前には感謝しておるぞぉ」
「良き心の持ち主 ツクモが懐くのも無理はない
世が世なら お前が「スサノオ」を名乗れたはず・・・」
ハッとする トガシ
「滅相もございません 大ババ様!」
「ツクモ様が懐いてくださること
それはあの方の余裕のなせる事かと・・・」
大ババ様 優しく
「謙遜するでない お前が育てたのぢゃ はかり知れぬ大きな器にな」
第八話 ツクモとツクヨ「日ノ本神話の末裔」②につづく
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