第6話 昼休憩
仕事の仲間たちと世間話。。。
きっと、主婦にとって唯一の時間なのよコレが。最近のコメの話
『全然手に入らない』 『結局、備蓄米って税金なら、負担こっちよねぇ。』
そして、
めんどくさがりの1人が言う『トランプの影響よね。』何の説得力もなさそうなんだけど、一理ありそうで返せないのよね・・・・・
でも、隙あらば、おばさんは話変わる。
『でさ、さっきの見た?!』(最近会社に入った新しい男性社員)
『眉毛もすごい奇麗なのよ!』 (今、ここでは大人気なのよ)
『そうそう!挨拶もいい声なのよ!』 (普通に挨拶してても、おばさんにかかれば
大人気!)『あの子はいいわ!!』
そりゃね、私も
いいと思うよルックスとかね、だけどそれ以上はないけどさ、わかる
この女子高生みたいなノリ。楽しいのよ
自宅に帰るのも、そりゃ自宅だもん自分の場所だもの 安堵はするけど
果たして
私ってどうなんだろ。自分の時間もある。家族もいる。
けど、それだけになってて、
普通の日常が幸せなんだよね、でも物足りないの。
もっと自分を生きたいのに。
そう、事件でも起きたらいいの、アクシデントでも。大変なやつじゃなくって
ドラマチックで軽い系のでいい なんてないのよ。
でもね、たまにない?
自分自身の表現なんてない日常生活に、吠えたくなるの!
違う人間になってみたりしたいのよ。
一日くらい、少しくらい人生の中にって
午後の仕事は、あと4時間か。。ロッカーに戻る。
って
途中の階段で、噂の新人社員に出会う。会釈からの
『お疲れ様です!』 すっごい爽やか! ヤダ!わわたし、お化粧してないけけけど。
小さく『はい。お疲れ様です』と返す。
ダメ、洩れそう・・・・・ あかん。 中学生の女子よ。
はあ、いきが出来ない。あんなに爽やかにされたら困る。わ。とんでもない。
とにかくあと4時間、そして、中間テストだし、残業後のご飯の食器についても
言わないと同じ事は続く。( 言っても続くんだけど )
こういうのじゃないのよ。求めてるのは違う。
私は主役ではないけどさ。
トイレの洗面台で顔を洗って 両手で頬を パシン! と叩いた。
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