@ann162024

本音を言っても大丈夫? 第1話

私には、同性の親友が2人いる。


だけど、もう1人とは会えないだろうなと、夏の風物詩が告げる。


もう1年もあっていないから。


学校の友達と話している時の彼女は、

どこか楽しそうだ。

家を特定しちゃったなんて、ストーカーまがいなことをしながら。


だけど、私と遊ぶときはお金がないとよく言う。何かを我慢しているようなそんな気さえした。


交通費の浮かすために歩いたという彼女の言葉は、お金がない代わりに、そのための時間をとってくれたと、受け取って、彼女の優しさに甘えていただけかもしれない。


気づけば、もう1年前、

その日は、上野のアメ横に行った。


だけど、見ているもの、話していることが微妙に噛み合わなかった。


それなのに、彼女の文化祭には行ったし、とても楽しかった。


少しの歯車のくるいはあっても、簡単に壊れはしない。


それが私にとっての親友だったのかもしれない。


だか、それ以来、

インスタでの投稿はいいねするが、返ってくることはないし、LINEで話すこともない。


なんとなく感じていた違和感は、

いつの日か彼女の「忙しい」という言葉と共に、疎遠になることを暗示していた。


というより、もう彼女の心はとっくに、

離れていたのかもしれない。


もとより、彼女との出会いはバレエ教室で、

後から入った彼女に、どんどん抜かされるのに焦りを覚えた私が、喧嘩を持ちかけたのがきっかけだったらしい。


しかし、それも幾度もしないうちに、彼女の実力が認められ、私もいつしか彼女を尊敬さえするようになっていたのであった。


当時入ったばかりの彼女からしたら、

いきなり喧嘩をふっかけられ、驚いただろう。


そんな相手と十何年も一緒に過ごすのはどんな気持ちだったのだろうか。


私は彼女を親友だと思うほどであったし、直接彼女から親友という言葉を貰った、というか、空気を読んで彼女が言ってくれたというか、そんな関係性であったが、いづれにせよ、彼女が心の中で何を思っていたのかは、いつも計り知れなかった。


私にできることは、ただただ、彼女を信じることだった。


そんな彼女とのことだが、歳17にして、

私には心残りがある。


それは、最後に会った後、文化祭のお礼に、

「楽しませてくれてありがとう」と送ってしまったことだ。


「楽しかったよ。ありがとう。」にすればよかったと帰りの電車で何度も後悔した。


彼女に対して、上から目線な言葉を選んでしまったことを悔やんだ。


それからは、彼女からの連絡はない。


返信にぐーのポーズをしたスタンプが返ってきたのは記憶してるので、彼女からの心遣いへの感謝が伝わっていると思うようにして、このことは忘れるようにした。


しかし、幾度と繰り返す口下手に私は何度も後悔の念を抱く。


今後もこうして、歳とともに後悔が増えるのだだろうか。


いつも意図せず本意とは異なる言葉を送っても、都合のいいように解釈してくれたと思える相手に甘え続けるのだろか。


弁解すれば良い。

だけど、私の恥ずかしさが邪魔する。


このまま、誤解をしたかもしれないままでいいのだろうか。




言葉は彼女が私にくれた最高のプレゼントだったのに。


いつの日か、彼女にありがとうの他に素敵な言葉を送りたいと思っていた。


だけど、その日はもう来ないかもしれない。




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