気ままな喋る白猫、ソラと、魔導士の利他。
限られた人しか使えない魔法が使えない世界で、利他は、人助けのために魔法を使う。
ド派手な展開はないのにしっかりと物語に引き込んでくれる良作です。
『魔法を使う』ファンタジー作品でありながら、箒の代わりに傘で飛んだり、瓶や湯たんぽを出したりと、どこか身近に感じられる点がすごく好き。
日常系のようなのんびりとした空気の中、たまに入る小さな謎がいいアクセントになっており、ついついページを進めてしまいます。
利他くんもなにやら一癖隠していそうなキャラクターで、この先どう展開していくのか楽しみな作品です。