白猫と暮らす、とある魔導士が主人公のお話です。
主人公のユウナさんは地に足がついた人でありつつ、『この人に明日何かいいことがあって欲しい』と思わせられるような、とても優しい人物です。白猫のソラは猫らしい気ままさで場を和ませてくれたりと、ひたすらに癒されます。
作中では魔法や魔法を使える人々の存在が、日常や社会制度も含めた世界観にしっかりと組み込まれている点にも強く引き込まれました。
主人公ユウナの魔法はその世界観の中でも少し特異なのですが、魔法発動のシーンではその発動過程も詳細に書き込まれており、何かが組み上がっていく様子が毎度目に浮かぶようでした。個人的に『自分も使ってみたいなあ』と何度も思いながら読ませていただきました。
ところどころで香る謎など『先を知りたい!』と読者に感じさせる要素が沢山散りばめられつつ、ユウナさんの落ち着きや、丁寧で魅力的な生活描写なども手伝って、どこか安心感を持って読み進めて行ける作品です。
素敵な作品をありがとうございます!これからも応援させていただきます。
最初に主人公が桐ダンスから畳紙で包まれた着物を取り出す。
随分と古風なのだと感じたが、時代は「明治」。
未来か異世界かと勝手に想像し読み進めていると驚かされた。
そして魔法が素敵だ。
四大属性がどうとか魔法陣の構築がどうとか、面倒くさいことは一切無い。
ただ、「在る」ということで物語は進む。
『ふらいんぐうぃっち』や『ウィッチクラフトワークス』の感じか。
理論構築でのリアリティではなく、もっと大切な何か。
物語はそういう温かな雰囲気で満たされています。
だから読んで行くと温かくなる。
作者様が「明治」を舞台にした意向を想像し、賞賛したくなる。
人間が「科学」に浸されず、まだそれに夢想し驚いていた時代。
人間が「人生」を持っており、まだそれを自分で生きようとしていた時代。
そして最も私が驚いたこと。
ネコちゃん、〇〇します!
深夜の電話に「うるさい」と舌打ちし、不機嫌を露わにする青年・利他(リタ)は、目覚めを妨げた相手への文句は欠かさない、偏屈で不愛想な魔導士だ。彼の相棒は、布団からぬるりと現れる白猫の兄・ソラ。
この作品は、一匹と一人が異様な事件に立ち向かう、和風ファンタジーです!
組合を辞め、細々とした生活を送る彼らに舞い込むのは、いつも厄介な依頼ばかり。
燃え盛る研究所を包む、あまりに美しく心地よい黄金の炎……
そして、灯台を優に超える巨体で街を襲う異形の巨大うなぎ……
利他が使うのは、どの区分にも属さない「無属性」の魔法。その魔法を使い依頼を解決していく姿は必見です!
和の情緒が漂う世界で、不平をこぼしながらも誰かを守るために力を振るう人見知りな魔導士、利他。
ユニークな魔法と、白猫の兄とのコミカルな掛け合いも必見です!
ぜひ、おすすめしたい一作です!
どこかノスタルジックな雰囲気がある本作。
魔導士協同組合を抜けたユウナはいつも素寒貧。村の人々からお手伝い程度の依頼をこなす彼の元に、さまざまな依頼が舞い降りてくるというのが大まかな流れ。
かわいい白猫の相棒を連れ、
和傘に乗って空を駆ける。
時には火事を鎮火させたり、時には巨大うなぎを倒したり。
現実でありそうな内容にファンタジーの要素を取り入れてあり、読んでいてとてもワクワクしました!
魔法の要素もたくさん散りばめられている和風ファンタジーですので、和風好きにもファンタジー好きにも刺さるはず!
優しい気持ちになれるこの物語を、皆様もぜひ読んでみてくださいね。
レベルの高い深みのある
お手本にしたい作品です。
人は猫に気を使わなければならない。
たまに甘える素振りの猫は、激推し💕
絵本のようなファンタジック
そして、
ノスタルジックな世界観を
好きになるでしょう
やさしい主人公が、
ほっと心が
温かみに溢れる物語
だが、
「仕事がない」❗️❗️
ダイナミックな魔法に、大満足
魔法において、理屈が通るのも魅力のひとつ
たまにある小さな謎も魅力のひとつ
身近な魔法も学園要素も魅力のひとつ
今後どんな謎めいた事件が待ち受けているのか
主人公も謎ありか?
二年前の謎にせまる
今一歩ずつ謎が明らかに。
続きを待たずにはいられない!!
誰にでもお勧めしたい作品です📚️✨️
by
😺😺😺😺😺😺😺😺😺
猫好き伝道師
ファソー・スピネル作者
https://kakuyomu.jp/works/16818792437536329513
神室 海夜(*´ω`*)
🙀🙀🙀🙀🙀🙀🙀🙀🙀
読むだけでほっと心が温かくなる魔道士の物語でした。
穏やかな港町の雰囲気がやさしく、地元の住民たちとの温かな人間関係も垣間見え、主人公の利他ユウナのこともそこで暮らす世界のことも好きになりました。
相棒の白猫ソラもとてもかわいらしく、猫らしい気まぐれで自由気ままところがあり、利他との仲良く会話している場面はとても楽しく、たまに甘える素振りを見せるところに魅了されます。
また、緊張感あるサスペンス要素もあり、謎の多い火事、倒れていた少女、誰かが隠そうとしている秘密、利他の魔道士としての活躍も心躍りました。誰にでもお勧めしたい和風ファンタジーです。
日常描写と独自の魔法設定が光る和風ファンタジー
明治時代を舞台に、一風変わった魔導士の青年が相棒のしゃべる白猫と共に、一人の少女と出会うまでが序盤、といったところの物語
特筆すべきは魔法の描写で、普通の魔導士は属性魔法を使うのですが、主人公のみ性質の違う魔法を扱います
この描写と解説が発想力次第で色々出来たり、生活に根差した温かみに溢れています
絵本の物語から飛び出てきたような、といえばいいのでしょうか、ここだけでもとても魅力的で見ていて楽しいです
ヒロインも交えた人間模様もここから本番といったところで、夏休みの読書にオススメでした!
色彩豊かな明治時代を舞台にした、魔道士と白猫のお話です。
便利です、この魔法は。
ファンタジー物によくある炎や氷の攻撃魔法とかではなく、人の役にも立ったりします。
謎めいた事件が起こって巻き込まれていきますが、ぶつぶつと言いながらも解決していく主人公。
そして、ある少女との出逢い。
いろんな伏線が張り巡らされているようで、早く続きが読みたくなる展開です。
文章が読みやすいですし、一話あたりの分量が簡潔で、すっと頭に入ります。
癖がありそうだけれど優しい主人公と、ちょっと謎めいた白猫の物語、過ぎ去った時代のノスタルジーにも浸れます。
この夏のお供に、是非!
魔導士と白猫――それだけで惹かれるものがあります!
まず特筆すべきは語り口で主人公・利他ユウナの一人称視点は、柔らかくも鋭く、独特のユーモアと冷めたリアリズムを感じます。それが、猫の相棒・ソラとのやりとりや、突飛な状況の中でも地に足のついた“生活感”を保っているのが、作者の作品への愛を感じる。
導入の「深夜の電話」に始まり、魔法で飛ぶ朱傘、火災現場に咲く金色の炎、そして空飛ぶおもちゃの汽車に至るまで、絵本のようなファンタジックなイメージが次々と展開される一方で、「組合から抜けて仕事がない」などの苦味も効いていて、作品全体に深みを与えている。
また、魔法描写において「理科の実験」や「製造工程」を応用するというリアルな発想が新鮮で、空想に理屈が通っているのも魅力的です!
何より、ソラの存在が物語に優しさと彩りを加えている。利他の皮肉交じりの独白に対する、まっすぐで愛らしい相づちに癒されます。
今後どんな事件や出会いが利他とソラを待ち受けているのか、続きを読みたくなる一作です!!