2話

「春休みだからって寝すぎやて、そんなんで学校始まってから自力で起きれんの?」

「んー」


母の話に適当に返事しながら、朝兼昼ごはんを食べる。


「髪はボサボサだし一日中パジャマだし、ちょっとは服とかメイクの勉強しなさいよ」

「……」


(ブスはメイクしてもブスとか言ってるくせに)


少女は、心の中でグチグチ不満を言う。だが、それを母に言うことはできない、言えば倍で帰ってきてめんどくさいからだ。


「ねえ、聞いてる?」

「んー!!」


しつこい母に言い返したいけれど言えなくて、奥歯を思いきり噛み締める。

最近、言いたいことを我慢するとき、毎回こうするから、何か噛んだ時ズキっと痛むようになった。

虫歯かと思って歯医者に行ってみれば左奥歯が知覚過敏だそうで、本当に最悪だ。


これ以上母の相手をしていたくないのと、もしこれ以上噛み締めて歯がかけたりなんかしたら、と想像すると嫌で、さっさと昼食を済ませて部屋にこもることにした。




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