2話
「春休みだからって寝すぎやて、そんなんで学校始まってから自力で起きれんの?」
「んー」
母の話に適当に返事しながら、朝兼昼ごはんを食べる。
「髪はボサボサだし一日中パジャマだし、ちょっとは服とかメイクの勉強しなさいよ」
「……」
(ブスはメイクしてもブスとか言ってるくせに)
少女は、心の中でグチグチ不満を言う。だが、それを母に言うことはできない、言えば倍で帰ってきてめんどくさいからだ。
「ねえ、聞いてる?」
「んー!!」
しつこい母に言い返したいけれど言えなくて、奥歯を思いきり噛み締める。
最近、言いたいことを我慢するとき、毎回こうするから、何か噛んだ時ズキっと痛むようになった。
虫歯かと思って歯医者に行ってみれば左奥歯が知覚過敏だそうで、本当に最悪だ。
これ以上母の相手をしていたくないのと、もしこれ以上噛み締めて歯がかけたりなんかしたら、と想像すると嫌で、さっさと昼食を済ませて部屋にこもることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます