“手のなかのかき氷”と“消えてゆくキス”の描写が、とても儚くて鮮烈でした。短い一編に込められたフェスティバルのような甘く和やかな余韻が心地よくて、何度も読み返したくなります。
Mantap
「夏の味」は、ふれた指先と、とけた氷の記憶。いつか消えた恋が、ことばのすき間からそっと蘇る。それは甘くて、切なくて、ほんの少しだけ痛かった。そんな夏にぴったりの、五感で味わう短歌たち――
どの一首をとっても夏!を感じる事ができ、さらに一首ごとに様々な味を味わう事ができます。それでいて、うだるような、攻撃的なほどの「夏」ではなくて。暑いけれども、どこか爽やかで優しい「夏」な…続きを読む
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