クオリア
AI による概要
クオリアとは、人間の感覚的体験の質、つまり「何がどう感じられるか」を表す概念です。たとえば、赤い色の赤さ、甘いものの甘さ、音楽の音色などがクオリアの例として挙げられます。脳科学では、クオリアは意識と深く関係しており、そのメカニズムは未だ解明されていません。
わかりやすく説明すると、
A君とB君に同じ“赤い”リンゴを見せて、二人に色を尋ねる。
当然、A君もB君も“赤”と答える。
しかし、B君の目には、A君にとっての“青”が見えているかもしれない。
わかりやすくなってない気がするから、もう少し補足すると
・私たちは言葉や行動を通じて「同じ体験をしている」と思い込んでいる。
・しかし、体験の“感じ方そのもの”(クオリア)には他者にアクセスできない壁がある。
・だから、「同じ体験をしている」と思っても、実際には別の現実を見ている可能性がある。というお話。
この、クオリアに関する好きなエピソードを紹介したい。FF11のクエストの一つで、老夫婦の結婚記念日に関するクエストだ。記憶が曖昧で、少し脚色が混じってるかもしれないけど──
ある日、プレイヤーは老人から「結婚記念日のプレゼントに、妻に宝石を贈りたいから持ってきてくれ」と依頼される。
プレイヤーはつるはしを手に鉱山へ向かい、宝石(トパーズ)を掘り出して戻る。だが、待っていたのは老人ではなく、彼の妻だった。
事情を察した妻は、プレイヤーにそっと頼む。「この宝石と同じ色の花を、採ってきてほしいの」
プレイヤーは街の外れに咲くマリーゴールドを一輪摘み、彼女に渡す。すると妻は、夫の居場所を教えてくれる。
プレイヤーがそこへ向かい、老人にトパーズを渡すと、ちょうど妻も姿を現す。ムービーが流れる。
老人がトパーズを手にし、妻に贈る。
「ありがとう。とても綺麗。私の大好きなマリーゴールドと同じ色」
「ああ、君に一番似合う色だ」
これだけでも理想の老夫婦を描いた、とてもイイ話なのだが、ムービーが終わった後に妻に話しかけると後日譚が聞ける。
妻は色弱で、夫に負担をかけないためにその事を隠し続けて来たらしい。そんな妻が放った、私の大好きなセリフがこちら
「同じモノを見ても、同じように見えているとは限らない。けれど、私たちはこの宝石を同じように“美しい”と感じる事が出来る。それはとても素晴らしい事じゃない?」
* * * * * * * * * *
ちなみに、前回紹介したジョン・フォン・ノイマンのプロポーズの言葉がこちら
「君も僕もワインが好きだ。さて、結婚しようか」
同じ様な事を言ってるような、言ってないような?天才特有の論理飛躍と説明不足のせいで、ひどくポンコツなプロポーズになってしまっている。
けど、そんな所も好き❤
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