機能的非識字
AI による概要
機能的非識字とは、文字自体は読めるが、文章の意味や内容を理解したり、情報を活用したりすることが難しい状態を指します。これは、文字を読めるが、日常生活や社会生活で必要な読解力や情報活用力が不足している状態です。
最近話題になったので、目にした事がある人も多いかもしれない。知らない人のためにこの単語が有名になったテストを紹介する。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
問:この文脈において、『Alexandraの愛称は( )である』の空欄に当てはまる最も適当なものを、
(1)Alex、(2)Alexander、(3)男性、(4)女性の中から選べ
一見すると簡単そうだが、新井の調査によれば、公立中学生の正答率は38%、進学校の高校生をサンプルとしても正答率は65%にとどまる[1][2]。文中の単語の意味は理解できても、それが文章になると理解できなくなる現象は機能的非識字と呼ばれる[3]。(wikipediaより引用)
ちなみに、正解は(1)Alex
この言葉を知ってから、機能的非識字を目にする事が多くなった。そんな中でも特に印象的な出来事が先日起きた。
2025/06/06 阪神vsオリックス戦
オリックスの廣岡大志選手の打った打球が阪神の石井大智選手の頭部に直撃して石井選手は途中交代。その直後、一塁ランナーの廣岡選手が二塁に危険なスライディングをして警告を受けた。
当然、阪神ファンは激怒する。そんな中、投稿されたXのポストがこちら
“お前の実家の肉全部燃やしてBBQにすんぞ廣岡”
廣岡選手の実家は肉屋を経営しているらしい。阪神ファンの過激な投稿に見せかけた、ただの太客で草。で終わるはずのユーモラスな投稿の返信欄。
“実家は関係ないだろ”
“やりすぎ”
“通報しました”
およそ、1/3程度のコメントが放火予告と早とちりしていた。
うわぁ、本当にこんな割合で機能的非識字の人がいるんだぁ……って実感させられた。それに併せ、日本語の難しさと一方通行のコミュニケーションツールって相性最悪だなぁ。と思った。
一方的に投げつけられる100以上の返信の中から、勘違いしている3~40件の相手に対して、1件1件丁寧に間違いを訂正する人もいないだろう。勘違いした人はこのまま一生、勘違いし続ける可能性が高い。逆も然り、この投稿をした人は少なくとも3~40人の人に放火予告したヤバい阪神ファンと勘違いされ続けるのだ。
昔の2chは、怒鳴り合いながらも文脈で会話してた気がする。
それに比べて今のSNSは、一方的な“読み間違え”が独り歩きしてしまう。
これを踏まえて、告白する時は、ラブレターより面と向かって「好きです」と言った方が良いかもしれない。誤読されにくいしね。
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