生存本能

帰るためにはじめた物語 遠退くのは何故

永遠に届くわけがない

永遠に届くわけがないから、煌めいているの

長らく否定してたどり着いた人生

左目から出た涙が手術跡のように滴る


全てガラクタ行き 馬鹿だ だから光を空見する

何一つ正しく見れてないから、綺麗に見えてるんだろう

閉じこもり見る悪夢に、唯一誇りを持つ

そう生きているから、仕方ない


かろうじて引っ付いていられる瀕死の何か

まるで私が寄生虫かのように、ありのままの意識がぼんやりしてる

ぱっとしない、怒りに似てる 泳げない

誰もいないのに、何で私は燃えて、何で貴方は倒れるの

呼吸みたいに求めるイメージ 生存本能



枯れて水溜めに落ちたヤブツバキ 尾を引くのは何故

庭園で産まれたわけじゃない

庭園で産まれたわけじゃないのだから、埃にまみれてるの

情けなく疲弊して崩れ落ちた神聖

祟り目から出た涙が手術前の過去に染みる


拗ねてガラクタ行き 罠ならば一人で泣き啜る

何一つ眩しくて見れてないから、綺麗に透けて行くのだろう

閉じこもり見る悪夢で、夢うつつ帰りを待つ

そう生きてるから、仕方ない



私の意思で回復しようとする時ようやっと人生がはじまる

いずれ無意味になる それまではせめて有意義を

先の意味など考えず、行く宛など知らない流れ星のように


覚悟して引っ付いていられるの私の何か

まるで、裸足でただ夢中のように、ありのままの意識でぼんやりしてる

果てしない、歪みに似てる 仰げない

誰もいないのに、何で私は震えて、何で彼方へ憧れるの

呼吸みたいに求めるイメージ 生存本能

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